海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】病気の妻を抱えるドーナツショップ店主、地域住民らが心温まるサポート(米)<動画あり>

それぞれの客が2ダースや3ダースといったドーナツを購入してくれるようになった。特に週末は大量に購入する客が多く、閉店時間の午後2時よりも早い午前10時や正午には既に完売となり、ジョンさんは早くに店を閉めてステラさんを訪ねることが可能になった。

店を始めて28年になるジョンさんとステラさんをもう25年も知っているという常連客のカレン・コモさんは「最初は子供たちと、今は孫たちとこの店に来ているわ。ステラさんが病に罹るつい最近まで、2人はいつも一緒に店に出て笑顔で対応してくれていたの。あの夫婦はとても働き者よ」と話す。また、客のラリー・ウォルフさんは「私は仕事で年に4回ほどパリに行くけど、本場のクロワッサンよりもこの店のクロワッサンの方が好きなんだ」と、日曜早朝に並んでクロワッサンを購入した。さらに、ある女性客は「ジョンさんの奥さんに起こったことは不幸だけど、こんなふうに住民たちが協力してサポートする姿を見ると心が温まります。こういうことが今の世の中には必要だと思う」と語った。

多くの人々の協力の中で、ジョンさんにクラウドファンディングサイト『GoFundMe』のアカウントを設置してはどうかと持ちかけた客もいたようだが、既に十分なほどの地域住民のサポートに感謝しているジョンさんは、断ったそうだ。ジョンさんはこのように感謝の気持ちを口にした。

「みなさんのサポートは、本当に心が温かくなります。妻はまだリハビリにも時間がかかりますが、おかげさまで徐々にですが四肢に力を取り戻していて、今では食べ物を飲み込む練習を始められるようになりました。」

今のところジョンさんの店にはステラさんの姉シャロン・タムさんが手伝いに来てくれており、なんとか店は通常通り毎日営業できて経済的にも問題ないようだ。しかしこれは早朝に来店して多くのドーナツを購入してくれる地域住民総出のサポートがあってこそ。そしてこの思いやりの気持ちは、きっとステラさんにも届いているに違いない。

このニュースを知った人からは「素晴らしい地域サポートだね」「こういうニュースをもっと読みたい」「心が温かくなる。こういうことが世の中には本当に必要だよね」「社会全体がこうあるべきだといういい手本だな」「この地域はまだトランプに汚染されていないんだな、きっと」「これぞ、本当のアメリカの姿という気持ちになる」といった声があがっている。

画像は『Orange County Register 2018年10月30日付「How the Seal Beach community is helping this doughnut shop owner spend time with ailing wife」(Photo by Paul Bersebach, Orange County Register/SCNG)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

1 2