出産を禁じられているブラジルの離島で、このほど12年ぶりに赤ちゃんが誕生した。しかしこの事実に一番驚いたのは、他でもない母親だったようだ。『BBC News』『news.com.au』などが伝えている。
ブラジル北東部にあるナタールという都市から370kmほど離れた大西洋に浮かぶフェルナンド・デ・ノローニャ島には、産科病棟がなく出産が禁じられている。そのため妊婦はブラジル本土へ渡って出産しなければならない。
しかし5月19日、この島に暮らす22歳の女性(本人の意思で名前は公表されず)が島内で女児を産んだ。地元メディア『O Globo(オ・グローボ)』にこの女性が語ったところよると、18日の夜に腹痛を感じてトイレに行った時に脚の間から何かが出てきたのが見えたという。子供の父親が来て持ち上げると女の赤ちゃんで、妊娠に全く気付いていなかった女性は驚きのあまり絶句したそうだ。女性の家族も妊娠には気付いていなかったとのこと。赤ちゃんはその後、地元の病院へ運ばれた。
地元行政機関の声明文では、赤ちゃんの誕生を確認したと明かしており、『O Globo』も女性が自宅で産気付いて出産したと報じている。12年ぶりの島での赤ちゃん誕生に島民らは驚きながらも女性の家族を祝福し、