海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】英ジェットコースター衝突事故に、各地のテーマパークが絶叫マシンを一旦閉鎖。

先にこちらでお伝えしていた、イギリスで2日午後に起きた恐怖のジェットコースター事故の話題。4人の若者が重傷を負ったことを受け、全英各地のテーマパークが絶叫マシン類の運転を一旦取りやめるなど安全の再確認を始めたもようだ。

最高速度85km/hのジェットコースター“Smiler”2台が、空中で衝突という信じがたい事故が起きたのは、ロンドンから240kmほど北西に離れたスタッフォードシャーの人気テーマパーク「アルトン・タワーズ(Alton Towers)」。16名を乗せて運転中の1台に、乗客のいない1台が突っ込んだといい、この事故で若者男女4人が救急車で病院に運ばれたが、四肢や内臓にダメージを負って深刻な状況だという。

このコースターは事故の直前にもテクニカルなトラブルが発生していたことがわかっているほか、2013年の7月および11月にも重大インシデントが報告されていたことから、整備および点検ミス、操作ミスといった“人災”を疑う声は多い。原因については現在も調査が進められているが、総額34億円を投じて建設された人気の絶叫マシンはこのたびの事故をきっかけに取り壊される可能性も出ている。

また現在休園中の「アルトン・タワーズ」だが、その1日当たりの損失は9,500万円にもなることから、数日以内には営業を再開したいとしている。ただしこのテーマパークを展開している「Merlin Entertainment」社が所有するほかのテーマパーク、具体的にはサリーにある「ソープ・パーク(Thorpe Park)」と「チェシントン・ワールド・オブ・アドベンチャーズ(Chessington World of Adventures)」も徹底した安全確認が必要であるため、“Dragon’s Fury”や“Rattlesnake”といった絶叫マシンの運転をしばらく休止することが発表された。全英のテーマパークにもその余波が広がっている。

アメリカをはじめ、世界各地のテーマパークがスリルの限界に挑戦する絶叫マシンを次々とデビューさせて話題となるが、こうした事故が起きるたびに不安の声が聞かれる。「Merlin Entertainment」社が事故後、やけに“安全第一をモットーにしたい”と繰り返していることにも批判が集中している。

※ 画像はdailystar.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)