20日にペンシルベニア州ウェスト・ゴーヘンで起きた、“ジャッカス” シリーズの俳優ライアン・ダンの壮絶な事故死。猛スピードのポルシェは側溝に突っ込み大破して炎上。同乗していた友人も即死であった。その事故に関し、もう少し詳しい状況が分かって来ている。

事故が起きた時刻は20日午前2時38分。隣接するウエストチェスターにある “Barnaby’s of America” というバーでダンは友人らとお酒を飲み、2時半頃に店を出た。ダンは自分のポルシェの助手席にザック・ハートウェルさん（写真左下・右端）を乗せたが、車は猛スピードを上げほどなくガードレールを突き破って側溝に落ち、木々に激突して車は炎上。2人の遺体は焼け焦げていた。

またその後、バーで当日午前1時頃に撮影された写真も流出している。顔はもう真っ赤、酔っ払い以外の何者でもない目つきで女性たちと戯れているダン。4時間ほどの滞在で彼が飲んだお酒の量は、最低でもビールを3本、そしてウイスキー類を3ショットだそうだ。

ところで同乗者のザックさんについて。彼は『ジャッカス2』でプロダクションのアシスタントを務め、それ以来ダンとは仲が良かった。『ジャッカス』のメインキャストであるバム・マージェラが監督となった、映画『Minghags：The Movie（原題）』にも端役で出演している。

だが特筆すべきはここ。ザックさんはアメリカ海軍特殊部隊（US Navy SEAL）の一員として、イラクに3度も派遣されたスゴ腕兵士であり、おまけに最近結婚したばかり。その事故は、新婚ホヤホヤの妻が待つ自宅からたった100ヤード（約91m）の所で起きてしまったというから痛ましい。

そして、そこはバーからは3kmにも満たない地点である。3kmというのは普通のドライバーにとっては「たったの」という距離であり、いかに飲酒運転が危険な行為なのかがよく分かる。今回のようなセレブによるセンセーショナルな事故により、見て見ぬフリで野放しになっている飲酒運転の現状に、厳しいメスが入ることを祈るのみである。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）