イタすぎるセレブ達

writer : techinsight

【イタすぎるセレブ達】天は二物も三物も与えていた。ナタリー・ポートマン、女優でなければノーベル賞科学者になっていた!?

オスカー受賞で、ハリウッドでの頂点を極めたとも言える女優ナタリー・ポートマン(29)。しかし、天は二物も三物も彼女に与えていた。彼女は高校時代、全米規模の有名科学論文コンテストのセミファイナリストに入賞しており、もし女優でなければ「ノーベル賞科学者、ナタリー・ポートマン」が誕生していたかもしれなかったのだ。

ナタリーが高校時代に論文を応募したコンテスト、「インテル・サイエンスタレントサーチ」は、高校3年生を対象にした“全米で最もプレステージアスな”科学研究論文のコンペで、別名“サイエンスのスーパーボウル”とも呼ばれる。57年の開催の歴史を持ち、過去8万人のコンペ参加者の中には、7人の化学・物理学のノーベル賞受賞者がいるほか、著名な科学者を多数輩出している。毎年全米の高校から1700件もの論文が提出され、その中から約300件のセミファイナリスト、次いで30件のファイナリストが選ばれるが、最優秀論文には10万ドル(約818万円)の賞金が授与される。

ナタリーは、ニューヨーク州ロングアイランドの公立高校在学中の98年に「A Simple Method To Demonstrate the Enzymatic Production of Hydrogen from Sugar」という極めてヤヤコしいタイトルの論文を共同研究の上執筆し、このコンペに応募した。論文の内容は平たく言うと、“生ごみを環境に優しい方法でエネルギーに転換するやり方”というようなもので、同コンペで「セミファイナリスト」に選ばれた。入賞するためには、高校の授業や課題とは別に、週末や学校の長期休暇などの自由時間を使い、完全にオリジナルな研究をしなければならず、頭脳に加えて、遊びたい盛りの時間を研究に割くための「根性」と「集中力」が要求される。

もちろんナタリーはこの論文以外にも、小学校から天才児として知られ、高校時代まで成績はオールAをキープ。また、高校生活と並行し女優としても映画『スター・ウォーズ』シリーズのアミダラ役で、すでに活躍していた。そればかりか、その後銀幕スターとしての地位を維持したまま、ハーバード大学に入学、心理学などを学び卒業したのだから、もう「恐れ入りました」である。

「ニューヨーク・タイムズ」紙では、以上のような類い稀なる背景から「ナタリーは、注目度の高い俳優の中で、偶然にも真面目な科学的クレデンシャルを持つ人物の一人であるといえる」と結論づけている。

器量もスタイルも良し、頭は良し、演技させて良し、踊っても良し、恋愛も順調と来たら、天はもう与えるものがなさそうなナタリー。実際にこんな人が身近にいたら、完璧すぎて疎ましいかもしれないが、その「ウザさ」をそれほど見せないのが彼女。それどころか、「隣の美少女」的な親近感を上手に醸し出し続けているところが、オスカー取得まで上り詰めた成功の秘訣なのだろう。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)