イスラエルを旅行中のアメリカ人女性が、エルサレム近郊の森の中で男性2人に襲われ刺殺、同行者も重傷を負うという事件が発生した。

この同行者である、被害者の知人のエルサレム在住イギリス人女性の話によると、事件の発生した先週土曜日、2人はエルサレム近郊の森にハイキングに出かけていたという。
森の中で彼女達が休憩している時、2人の男に水を分けてもらえないかと話しかけられた。
用が済んだ男達は一旦立ち去ったが、突然彼女達の元へ戻ったかと思うと、手にした大きなナイフで彼女達を刺し始めた。
男達の一連の動作があまりにも素早かったため、彼女達は為す術もなくナイフで刺されていったという。
だがイギリス人女性はこの時、死んだふりをしたことで致命的な襲撃から逃れることができた。
その後彼女はその場からなんとか立ち去り、森の外にある駐車場にいた子供達に頼み、警察に通報してもらったという。
通報を受けた警察による大規模な捜索の結果、日曜日の朝、刃物で無数に刺されたアメリカ人女性の遺体が発見された。

イギリス人女性は警察の取り調べに対し、当時の様子と、男達がアラビア語を話していたこと、そして身につけていたアクセサリーを奪われたことを述べている。
このことから男達の犯行は金銭目当てであったとも考えられるが、それにしてもあまりに残酷な行為である。
犯人像も含め、未だに不明な点は多い。警察は今後、様々な方面に捜査の手を広げていくと述べている。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）