セレブな彼女には、実に新鮮な体験だったことだろう。あのパリス・ヒルトンが、ローラーブラシを手に、壁の落書きを消している姿が目撃されている。今年の8月に麻薬所持で逮捕されたパリス。この事件の判決で社会奉仕活動を命じられた彼女は、道路のゴミ拾いと壁の落書きを消す作業に参加している。
先週の金曜日、朝早くハリウッドのダウンタウンに姿を現したパリス。ハイヒールにサングラス、そして規定の黄色いTシャツに身をつつんだ彼女は、裁判所に命じられた社会奉仕活動に汗を流した。
パリスが参加した作業は、道路のゴミ拾いと壁の落書きをペンキで塗り消していくというもの。彼女は、地元のボランティアグループ「Hollywood Beautification Team」と共に作業に参加した。10センチ近い高さのハイヒールとサングラスが、作業の役に立つかは怪しいが、他のメンバーと共に、神妙に作業をこなすパリスの姿は、以前のそれと同じではない。
そんなパリスは、今年の8月末、ラスベガスでコカインを所持しているところを見付かり、薬物所持と公務執行妨害で逮捕されている。その結果、執行猶予付きながらも1年間の禁固に2,000ドルの罰金支払いの他、200時間の社会奉仕活を言い渡された。これは彼女が犯した罪を清算する作業でもある。
この社会奉仕活動とは、米国での裁判では「Community service」と呼ばれ、罪を犯した場合、刑事罰の代わりに言い渡されることがある。過去にも、暴力事件を起こしたり、飲酒運転による交通事故を起こしたセレブ達が、同様の社会奉仕活動を命じられている。
こうした「肉体労働」とは、無縁だったパリス。そんな彼女は、ローラーブラシを手にペンキを撒き散らし、黒いレギンスにハイヒールも、灰色のペンキに塗れてしまった。どうやら彼女の態度に少しばかりの進歩はあったようである。パパラッチの視線が注がれる中、彼女は熱心に壁の落書き消しに取り組むことができたようだ。
さて、これまで素行の悪さから、大きな話題を作ってきた彼女。とは言うものの、薬物所持の罪は、さすがにお金の力で解決できなかった。そんな彼女は、壁の落書きや道路のゴミと共に、過去も「掃除」していかなければならないのである。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)