7月18日はネルソン・マンデラの92回目の誕生日。マンデラ氏は自宅で家族とパーティ。その帰りに孫が襲われた。ワールドカップ開会式当日のひ孫の事故死に続く、マンデラ氏の不幸だった。

ネルソン･マンデラ氏の誕生日には、マンデラ氏が政治に携わったという67年間に敬意を表し、67分間を人のために捧げようとメディアで伝えていた。そんな67分を無視して強盗を、しかもマンデラ親族を襲った二人がいた。

マンデラ氏はその日は自宅で静かに誕生日会。子供たちが『ハッピーバースディ』を歌い、マンデラの周りには家族が集まり、実にアットホームな誕生日会だった。

パーティは午後6時半ごろに終わり、マンデラの娘Zindziさんの子供たちは自宅へと向かっていた。車が家の門の前に停まったとき、二人の強盗が出てきて地面に伏せるように言った。

ハウテン州警察によると、強盗は一度去ったが、再度戻ってきて銃を発砲した。マンデラ側のボディーガード兼運転手がそれに応酬。驚いた強盗はそのまま立ち去った。

近所の人たちは事件当時に銃声が「最初に1発聞こえて、しばらくしたら続けて4、5発」、計5、6発聞こえたそうだ。また別の目撃者は何が起こったかと現場へ近づいたところ、二人の若い男が道路わきに立って携帯で話しているのを見たそうだ。周りに車はなかった。目撃者が彼らに何があったのか聞いたが、二人は話したくなさそうだったという。

幸運にもマンデラ親族に怪我はなかったし、何も盗られなかったそうだ。木曜日に警察は強盗未遂で調査を本格的に開始、強盗のあった家の前には警察が立ちはだかっている。

強盗はおそらくマンデラの親族だと知らずに襲ったと警察は見ている。

6月11日の早朝にはマンデラ氏のひ孫がコンサートの帰りに事故死、今回は誕生日の夜に強盗に遭い、マンデラ氏の周りに不幸が続いている。

ちなみに、門の前や自動で開閉するガレージに車を入れた瞬間に襲ってくるという強盗はよくあること、抵抗して殺害されるというパターンが多い。今回はボディーガードの存在が運命を左右したといってもいいだろう。
（TechinsightJapan編集部　近藤仁美）