iPhoneを使う楽しみは有料アプリのダウンロードである。ゲーム端末として、電子ブックビューアとして、メール端末や電話としてさまざまな使いかたが想定されるiPhone。実際のユーザーはどのように使いこなしているのだろうか。IMJモバイルのリサーチ結果が発表された。
iPhoneユーザーの約8割がiPhoneでのサイト閲覧をしており、また約3割のユーザーがサイト閲覧機能を最も利用していることが分かった。このようにWEBブラウジングを頻繁に行っているiPhoneユーザーにはWEBからのアプローチが有効であることが考えられ、特にユーザビリティの良いiPhone専用サイトを設けることでよりユーザーを取り込むことができると推察される。
また、 iPhoneまたはiPod touchユーザーの9割がアプリをダウンロードした経験があり、そのうち6割のユーザーが有料アプリをダウンロードしている。ダウンロード頻度や利用金額も高く、アプリ市場が活性化されている様子が窺える。
iTunesのAppStore内のコンテンツからアプリを認知しダウンロードしたユーザーが多くなっている。『ブログ・SNS』や『WEBサイト内の広告』といったiPhoneやiTune以外のメディアも比較的上位にあげられたものの、それ以上にAppStore上でのプロモーションが効果的であると推察できる。
アップルは、電話機能のないiPod Touchをゲーム端末としての位置づけを強化しているが、それ以上にネット端末としての利用頻度が高いようである。
iPhoneの利用実態は、スマートフォン全体の今後の進路を予測するものと言える。これから対応機が登場するであろうAndoroid、着実なシェアを持つWindows Mobile、そしてこの種の携帯端末OSの先駆とも言えるPalmもスマートフォンに参入し、プラットフォームの首座を巡って、激しい競争が行われよう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)