8月の14日(金)~30日(日)までルテアトル銀座by PARCOで上演される、斉藤由貴主演の「斎藤幸子」。今回東京の下町・月島を舞台に繰り広げられる人情劇は、同じく月島が舞台のNHK連続テレビ小説『瞳』(2008年)を手がけた鈴木聡による脚本作品。さらに様々なフィールドで活躍する奇才・河原雅彦による演出で、斉藤由貴ほか豪華なキャストが集結し、かつてないコメディ作品に仕上がった。今回は精力的に活動する河原雅彦に注目する。
舞台演出・俳優、映画・ドラマ脚本、話題の雑誌連載と支離滅裂に活動中の河原雅彦は、1969年7月7日福井県生まれ。1992年からネオ演芸集団HIGHLEG JESUSの総代をつとめていたが2002年の解散後は単独で活動を続けている。演劇ファンでない人にはあまり知られていないが河原は、その道では有名な宮藤官九郎などとともに演劇界を背負っている一方、映画「ハチミツとクローバー」(主演:櫻井翔、蒼井優)や、「スシ王子!~ニューヨークへ行く」(主演:堂本光一)などアイドル主演の映画脚本も多数手がけている。
そんな河原雅彦は、実はものすごく“変な人”。そしてそれは、自身のブログや脚本や演出といった仕事の時よりも、「アルコール摂取OK!」のトークショーの場で本領が発揮される。マジメな場よりもなにしろ面白い、こちらが本質なのだろう。
先日、都内某所で行われたホラー映画イベントで、河原は以下のような放送コードギリギリの「恋愛の思い出話」を披露した。
この日のトークお題はなんと「恋愛論。」一見ソフトで大人しめな風貌とは裏腹に、河原雅彦はかなりの変人である。さらに河原はここでは書けない内容の思い出話をぶちまけ、お客と他のパネラーを一瞬、ギョッとさせる場面もあった。
そんな、“危ない”河原雅彦の演出に、お茶の間最後の「アラフォー女神」、斉藤由貴がどこまで耐えているのか気になるところ。斉藤由貴が演じる・「斎藤幸子」という意味深な芝居の題名と河原の手にかかる鈴木聡の下町人情作品が妙にアンバランスである。斉藤由貴の笑顔に会える事を信じて、お盆休み東京に出てきた田舎の両親とぜひ見に行きたい芝居だ。
・『斎藤幸子』(HPリンク)は8月14日(金)~30(日) ルテアトル銀座by PARCOで上演中。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)