「誤解しないでほしい。俺はグラストンベリーが大好きだ。最も重要なイベントの一つだと思っている。実際、プレミアリーグ以外では、イギリスで最も素晴らしいことの一つだ」と前置きした。
そして最近のグラストンベリーでは、あらゆる差別や偏見、社会的不平等などに対する認識を深めようとする“ウォーク(woke)”や、自分が社会や環境問題への意識が高く、美徳ある道徳的な人間であることをアピールする“美徳シグナリング(virtue signaling)”といった文化が目立つようになったと息巻いた。
「最近、あの場所はちょっと“ウォーク”っぽくなってきた。それに少しばかり説教臭くて、“美徳シグナリング”っぽいんだ。」
「俺は音楽にそんなものを取り入れるのは嫌いだ。国旗を振り回したり、政治的な主張をしたり、バンドがステージで『やあ、戦争はひどいよな? みんなでブーイングしようぜ。保守党なんかクソったれだ』とかさ。」
そしてノエルは、パフォーマンス中に政治的なメッセージを送るアーティストに対し、このように猛批判した。
「さっさと演奏して、ステージから降りればいいんだ。うんざりだ。全財産を寄付すりゃいい。それで終わりだ。グチグチ言うのは止めろ。」
さらに、年に一度開催されるグラストンベリーは、子ども達にとって純粋に音楽だけを楽しむイベントであることを強く主張した。
「たとえば世界でちょっと嫌なことが起きている時、みんながグラストンベリーにいるとする。それがどうしたってんだ? 俺の問題じゃないよ。」
「18歳で中流階級の奴なら問題があるかもしれないが、グラストンベリーのフィールドにいる子ども達はどうだ? 世界で何が起きているかなんて、ポケットに入れた携帯電話を見りゃ、誰でも知っていることだ。美徳をアピールすることに何の意味があるんだ?」
画像は『City in the Community Instagram「Signed and personalised @themightyi platinum disc up for grabs!」』『DUA LIPA Instagram「BEST NIGHT OF MY LIFE!!!」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)