購入したばかりの新しいスマートフォンやタブレットには、スクリーンを保護するためのプラスチックフィルムが貼られている。しかしスペイン在住の女性は、新品のサムスン製テレビの画面にあった保護フィルムを剥がしたところ、テレビが映らなくなってしまった。女性が剥がしたのは保護フィルムではなく、液晶ディスプレイの表示には欠かせない偏光板と呼ばれる重要なフィルムだった。米ニュースメディア『The Daily Dot』が伝えている。
アメリカ出身で現在はスペインのバレンシアに暮らすケルシー・イダルゴさん(Kelsey Hidalgo)が今月8日、TikTokに動画を投稿したところ注目を集めた。動画はケルシーさんが購入したばかりのサムスン製のテレビをセッティングする様子で、パートナーとともにテレビの画面に貼られている保護フィルムを剥がす様子が映っている。
2人はテレビ画面の隅から慎重に保護フィルムを剥がし始めたが、途中でテレビの電源を入れて再びフィルムを剥がそうとしたところ、これが保護フィルムではなく偏光板だったことに気づいたのだ。しかし時すでに遅しだったことから、フィルムは全部剥がすしかなかったようだ。
偏光板とは、360度全方向に振動する光の波を一定方向に振動させる役割を持つ。液晶ディスプレイや有機ELディスプレイのスクリーンから発せられた光の振動は、この偏光板が整えていることで映像が見られるのだ。そんな重要なものを剥がしてしまったことで、ケルシーさんのテレビは映らなくなってしまった。
ケルシーさんは剥がした偏光板のフィルムをテレビにかざしているが、