カナダのアルバータ州カルガリーで、犬専用バスでお出かけする犬たちの姿がカメラで捉えられ、動物専門ネットメディア『The Dodo』などが紹介して話題となっている。人々が注目したのは犬たちの生き生きした表情で、「幸せいっぱいだね」「見ているだけで幸せになる」といったコメントが寄せられた。
アルバータ州カルガリーに住むデンゼル・モリソンさん(Denzel Morrison)は、北米でよく見られる黄色のスクールバスを犬用に改造し、ほぼ毎朝、犬たちを公園などに連れて行く。
母親が犬の保護施設を経営しているというデンゼルさんは犬好きが高じ、2020年に「ラフ・アンド・パフ(Ruff and Puff)」を創業。犬専用バスを自ら運転し、飼い主の家の前で犬たちをバスに乗せ、フェンスで囲まれたプライベートの公園でリードを外して遊ばせる。
会社を興したきっかけは以前、黄色いスクールバスのような車に犬たちを乗せ、同じように散歩をさせる男性の動画を見たことで、その男性は「これは世界で最高の仕事だよ」と話していたという。そして「ワォ! これって実は、素晴らしい仕事じゃないか!」と思ったそうだ。
そうしてスクールバスを購入し、各座席には安全を確保するためのスライド式のドアを取り付けた。また犬たちはハーネスを装着し、各座席にフックで繋がれるそうで、お出かけにはアシスタントのスタッフが同乗する。
デンゼルさんは、「犬たちはバスが来るのを楽しみにしているんだ。そしてバスがやって来るのが聞こえると、犬たちの多くは窓のそばで私たちのことを待っていて、とても喜んでくれるんだよ」と明かしている。
1台で送迎できるのは10~14頭で、常連客の中にはお気に入りの席が決まっている犬もいるそうで、デンゼルさんはその子たちのための座席を確保しているという。また、初めてサービスを利用する犬の場合は、バスが満席にならない早い時間に迎えに行って様子を見るそうで、デンゼルさんは「初日はみな不安そうにしているね」と明かし、こう続けた。
「そして2日目は前日より良くなって、3日目までには落ち着くんだ。他の犬たちがみんな静かにしているのを見て、『よし、大丈夫。ここは理想的な場所のようだ』と思ってくれるみたいだよ。それに飼い主の多くは、『犬をバスに乗せることができてとても幸せ』とか『バスに2度乗った後には、より活発になった』などと言ってくれるんだ。」
なお犬たちは、夏には地元のウォーターパークに行って水遊びを、冬には公園で雪遊びを楽しむそうで、