南アフリカでスーツケースに遺体を入れて運んでいた男女が逮捕され、2人は殺人と死体損壊の罪に問われた。男は取り調べで、人間の遺体が入っていたことを知らず、「女に騙されてスーツケースを呪術師のもとに運ぶのを手伝った」と供述している。南アフリカのニュースメディア『IOL』などが報じた。
南アフリカの国家検察局(NPA)によると、今月11日にヨハネスブルグから35キロ離れたワットヴィル(Wattville)という地区で、パトロールをしていた監視員が重そうなスーツケースを運んでいる男女を発見した。監視員らがスーツケースを調べている途中で女は逃げ出したが、スーツケースの中からは切断された遺体の頭部と上半身が見つかった。監視員はすぐに警察に通報し、男はその場で逮捕された。そして警察官らが遺体の残りを見つけるべく捜索していたところ、地域の防犯に携わる地域社会型警察活動グループ(Community Policing Forum)が、近所のごみ捨て場で遺体の他の部位を発見したという報告があった。
逮捕された男は、南アフリカ国籍のヨハネス・レベセ(Johannes Lebese、53)で、逃げ出した女はジンバブエ国籍のタテンダ・ムランガ(Tatenda Mhlanga、33歳)だった。タテンダは翌日、警察に自首しており、