住民から「子犬を町で受け入れてほしい」というコメントや電話が殺到したという。
これらの要望に賛同したマーカレリ署長は、子犬を消防署のサポート犬として迎えたいと考えたそうだ。
「とても人懐っこくフレンドリーな性格の子犬を迎えたいと思い、消防署でまずは4日間預かることにしました。そして職員たちと触れ合ってもらった後、子犬を迎えるかどうか多数決をとったところ、賛成するスタッフが圧倒的に多かったのです。」
またカルフォラ町長も「この子犬は素晴らしい性格を持っています。この子なら勤務中のスタッフたちとも仲良くできるでしょうし、学校教育や地域のイベントなどでも消防署の大使として活躍してくれることでしょう」と述べ、受け入れを支持したという。
そうしてサポート犬として迎えられた子犬は、イースト・ヘイブン消防署の公式サイトのオンライン投票によって消防車の俗称である「リッグス(Riggs)」と命名された。
リッグスは今後、消防士が日常的に受ける仕事上のストレスを和らげる役割を担う予定で、マーカレリ署長はその活動についてこのように述べている。
「州内のいくつかの消防署では、介助犬やセラピー犬、サポート犬が活躍しています。彼らの役割は消防士のメンタルヘルスをサポートすることです。私たちはリッグスの存在が、業務上のストレスなどを和らげることができると期待しています。普段は表情の硬い消防士や救急隊員もリッグスに会うと顔がほころぶのです。また地域のイベントや火災予防訓練にはリッグスも一緒に参加することを計画しています。」
なおテックインサイト編集部では、その後のリッグスの様子や町の人々との交流はあったのかなどについてイースト・ヘイブン消防署から直接話を聞くべく取材を申し込んでいるが、現時点で回答は得られていない。
画像は『Good Morning America 2023年9月1日付「Fire department adopts puppy who was rescued from locked, hot car」(Courtesy of East Haven Fire Department)』『Mayor Joseph A. Carfora 2023年8月22日付Facebook「From a 122 degree car at the beach this boy is one awesome pup.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)