肥満大国と言われるアメリカに暮らすある女性は2019年、意を決して胃切除手術を受けたことで70キロの減量に成功した。しかし彼女は、今の自分の姿を鏡で見るのも嫌だという。その原因は、減量したことによってできた余分な皮膚のたるみにあった。英ニュースメディア『The Sun』などが伝えている。
かつて体重が22ストーン8ポンド(約144キロ)もあり、肥満で悩んでいた米ニューヨーク在住のクローデット・ホークさん(Claudette Hawk、59)が、減量後の姿を公開してメディアの関心を集めた。彼女は胃切除手術により11ストーン(約70キロ)の減量に成功したが、20ポンド(約9キロ)ものたるんだ皮膚が残ってしまった。
クローデットさんは19歳の時の妊娠を機に、体重が増え始めてしまったという。そして2006年に甲状腺がんと診断されて手術を受け、幸いにも2016年にがんは寛解したが、甲状腺を切除したことで身体の代謝を管理する機能が低下し、体重増加がさらに加速してしまったのだ。子供が大きくなり孫が生まれるも、肥満のために孫と遊ぶこともままならず、またアパート上階にある自宅まで階段を上るのも困難な状態になってしまったという。
そこでクローデットさんは、2019年に腹腔鏡下スリーブ状胃切除術を受けることにした。それは減量を目的とした手術で、胃の容量を小さくすることで食事量が大幅に減り、体重減少が期待できるものだった。その後、クローデットさんの体重はみるみる減っていき、11ストーン(約70キロ)の減量に成功し、これまでの体重の約半分の11ストーン9ポンド(約74キロ)になった。
ところが今度は、新たな悩みが生まれてしまった。クローデットさんは、余分な皮膚が身体全体に垂れ下がった状態で残り、