バディを獲物とみなして狩ろうとしていたのだ。
当時の様子をシンシアさんの孫であるブレナンさん(Brennan、13)が動画で撮影していた。そこには暗闇の中から真っすぐに窓へ向かって飛び、激しく窓ガラスにぶつかるフクロウの姿があった。このフクロウはこれ以降も繰り返し窓に体当たりをしていたが、しばらくすると諦めて飛び去ったという。幸いにも窓はしっかりと閉まっており、バディはケージに入っていたため無事だった。この一件が起こるまで、シンシアさんは近所でフクロウの姿を見たことがなかったと言い、予想外の事態に非常に驚いていた。
一安心したシンシアさんだったが、しばらくするとバディが怯えるように鳴き声をあげて騒ぎ始めた。不思議に思ったシンシアさんが窓の外を確認してみると、フクロウが窓の下からバディのいるケージを見上げていたのだ。バディはフクロウの襲撃がすっかりトラウマになってしまったようだったが、シンシアさんがフクロウを追い払うとすぐに落ち着きを取り戻したという。
しかし翌日以降も数日間にわたってフクロウは姿を見せた。窓の日除けシェードを下ろして、外からバディの姿が見えないようにしていたが、フクロウは窓に向かって飛ぶ行為を繰り返していたという。シンシアさんは「いつかフクロウが窓を突き破ってしまうのではないかと不安だった」と話す。
同州ヘニカーにある、鳥類や小型哺乳類を野生にかえすためのリハビリを行う非営利団体「Wings of the Dawn Wildlife Rehabilitation Center and Bird Sanctuary」の代表を務めるマリア・コルビーさん(Maria Colby)は、「今回のようなケースは年に数回ほど発生します」と話している。今回バディを襲おうとしていたフクロウはニューハンプシャー州に広く生息している“アメリカフクロウ(Barred Owl)”と呼ばれる種類で、「小型の鳥を狙うこともありますが、決して好物ではありません」とアメリカフクロウの生態についてコメントした。対策としてはフクロウの目につかないように、窓から離れた場所にケージを置くか、窓の日除けシェードを下ろすようアドバイスしている。
今回襲われそうになったのはオウムだったが、2019年7月には庭で遊んでいたチワワが突然カモメに連れ去られ、そのまま行方不明になってしまったというケースが発生していた。
画像は『PetHelpful 2023年3月22日付「Owl Caught on Video Trying to Break Into Home to Snatch Pet Parrot」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)