ヘラジカはスピードを上げて突進、トレイシーさんの姿は画面から一瞬にして消えている。
ケイトさんはその後、クラクションを鳴らしたり、大声を上げるなどしてヘラジカを追い払い、ケイトさんの夫がトレイシーさんを雪だまりに引き上げたという。
ケイトさんは「ヘラジカが襲ったのは本当に一瞬の出来事だった。何かに刺激されたとか、そんな様子はなかったわね」と述べ、このように続けた。
「もし私たちがあの事故を目撃せず、あのままトレイシーさんを放置していたらと思うとぞっとするわ。車を運転している人たちは、歩道のトレイシーさんには気付かないでしょうからね。」
幸いにも愛犬のガナーに怪我はなく、トレイシーさんはその後、病院で手当てを受け、ケイトさん一家が自宅に送り届けている。頭の傷は医療用ホチキスで処置され、今も頭痛があり、全身に青あざが残っているが、4日後の20日にはガナーの散歩を再開。「ヘラジカにキックされたからといって、犬の散歩を止めたりはしないわよ!」と気丈な笑顔を見せている。
なおこのニュースには「ヘラジカに襲われるなんて! コヨーテや狼、シカ、犬、クマなら聞いたことはあるけど」「さすがアラスカ!」「これは怖い!」「アラスカではよくあることさ。常に後ろに気を配らないとね」「無事でよかった!」といったコメントが寄せられている。
ちなみにヘラジカといえば先月、カナダの野生動物愛好家の男性が、雄のヘラジカが両方の角を同時に振り落とす“瞬間”を捉えて話題になっていた。
画像は『The Sun 2023年2月23日公開 YouTube「Woman kicked in head by moose in Anchorage, Alaska」』のサムネイル、『Alaska’s News Source 2023年2月21日付「Anchorage woman kicked in the head by moose while walking her dog」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)