生前、ダイアナ妃が恋人ドディ・アルファイド氏の父モハメド・アルファイド氏からセクハラを受けていたことが明るみに出た。妃の元執事ポール・バレル氏によると、モハメド氏は息子と交際中のダイアナ妃に「君と寝たい」と告げたり、同意を得ずに体に触れるなどしたそうだ。妃はモハメド氏を気味悪がり、「不気味でいやらしい人」と表現していたという。
ダイアナ妃は1997年8月、当時交際中だったドディ・アルファイド氏と共に、仏パリ市内を運転手付きの車で走行中にトンネル内で事故に遭い、2人とも死亡した。
ドディ氏の父モハメド・アルファイド氏はエジプト出身の実業家で、1985年に英ロンドンの老舗百貨店「ハロッズ」の経営者となった。モハメド氏は2023年8月30日、老衰のためロンドンの自宅で死去した。
現地時間19日には、英国放送協会『BBC』でモハメド氏による性的暴行疑惑を取り上げたドキュメンタリー『Al-Fayed: Predator at Harrods(アルファイド:ハロッズの捕食者)』が放送された。番組では、モハメド氏が「ハロッズ」の経営者だった頃の女性従業員達が登場し、彼から受けた性的被害について生々しく証言した。
モハメド氏は、息子ドディ氏と交際していたダイアナ妃に対してもセクハラ行為を繰り返していた。
1987年から1997年までダイアナ妃の執事を務めたポール・バレル氏(66)は、英メディア『The Sun』の取材に応じ、当時の様子について詳しく語った。
ポール氏によると、モハメド氏は1986年に「ハロッズ」主催のポロ・マッチでダイアナ妃と出会って以来、彼女に言い寄っていたという。当時のモハメド氏は60代で、ダイアナ妃の倍近い年齢だった。
モハメド氏はしばしば、同意なしにダイアナ妃の体に触れるなどしていたそうだ。
そのため、妃はモハメド氏のことを「不気味でいやらしい人」と表現し、「彼はいつも私に手を出してくるのよ」と不満を漏らしていた。
そして「スターウォーズ」に登場するキャラクターにちなんだ“ヨーダ”や、横暴でエゴイストな態度であることから“ゴッド(神)”など、皮肉めいたニックネームをつけていたという。
ポール氏は、