「もし一度だけ贅沢できるとしたら、何が買いたい?」―米バージニア州ビエナにある高校の清掃員の男性は数か月前、生徒からのそんな質問に「一生手に入れることはできないだろう」と思っていた夢の車の名前を挙げた。そして9月初め、男性は生徒たちからサプライズプレゼントを受け取って、思わず泣き崩れた。男性の夢を叶えた生徒たちの心温まるストーリーを、米ニュースメディア『CBS News』などが伝えた。
先月9日、ジェームズ・マディソン高校で清掃員として働くフランシス・アプラクさん(Francis Apraku)は、生徒たちから贈られた誕生日プレゼントを見て、言葉を失った。
それはフランシスさんがずっと夢見ていた車「ジープ・ラングラー」で、生徒たちが大好きなフランシスさんのために寄付を募って、サプライズで購入したものだった。
このサプライズのきっかけは、同高校2年生のフットボールチームのメンバーがフランシスさんに「もし一度だけ贅沢できるとしたら、何が買いたい?」と質問したところ、「なぜそんなことを質問するんだい? 私が心から望んでいるのはジープ・ラングラーだよ。そのために一生懸命働いているんだ」と答えたことだった。
実はフランシスさんは数年前にアメリカにやって来た移民で、故郷ガーナにいる親戚に定期的に仕送りをしている。そのためジープ・ラングラーを所有することは夢のような話だった。
そこでチームのメンバーは、今年5月16日にクラウドファンディングプラットフォーム「GoFundMe」に専用ページを設置し、