死亡診断書にはケヴィンさんの死亡日を1日遅い「9月6日」と記載した。しかし報告を受けた病院側は「死亡日を5日に変更できないか」と依頼、A医師はこれを拒否していた。
この件が明るみに出たのは、葬儀会社が死亡診断書の死亡日と、ケヴィンさんの家族から伝えられた日にちが違うことを不審に思ったことがきっかけで、A医師はその後「病院側は事実を隠ぺいしようしている」と検死官裁判所に訴えを起こし、同病院を辞めている。
なお「サウス・メトロポリタン・ヘルスサービス(South Metropolitan Health Service)」の責任者、ポール・フォーデン氏(Paul Forden)は「経験ある病理学者や医師らと話をしたが、死後硬直などにより遺体が動くことは決して珍しくないようだ」と述べ、患者が遺体袋の中で生きていたことについては否定している。
そしてそのうえで「問題視されているのは、医師によって死亡診断が行われなかったこと。現在、どのような基準や経過により死亡と判定されたのかについて調査が進められている」と明かした。
ちなみにインドネシアでは2020年、棺が埋葬されている最中に遺体が動く様子が捉えられ注目された。オーストラリアにある遺体の腐敗や化石化について調査研究する施設「Australian Facility for Taphonomic Experimental Research」が行った研究によると、人間は死後1年以上経っても動くことが分かっている。
画像は『The Daily Star 2022年10月7日付「Bloke who was ‘still alive tried to get out of bodybag’ while being sent to morgue」(Image: Facebook)(Image: Google Maps)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)