ビリー・アイリッシュ(20)が、英グラストンベリー・フェスティバルのヘッドライナーを務めた。ステージに立ったビリーは、この日米最高裁が中絶の権利を覆す判決を下したことに言及し、「米国の女性達にとって、ダークな日となった」と抗議した。
英時間22日、英南西部サマセット州で6月22日~26日の5日間にわたり開催する世界的な音楽フェス「グラストンベリー・フェスティバル」が開幕した。2020年と2021年はパンデミックのために中止となり、今回は3年ぶりの開催となる。
24日の「ピラミッドステージ」では、ビリー・アイリッシュが同フェス史上最年少のソロ歌手として、ヘッドライナーを務めた。ステージに立ったビリーは、この日米連邦最高裁判所が下した、人工妊娠中絶に関する判決に抗議したのである。
米連邦最高裁は24日、1973年に女性の中絶の権利を認めた「ロー対ウェイド判決」を覆し、州による人工妊娠中絶の規制や禁止を容認する判決を下した。これにより各州が独自の法律を制定できるようになり、全米の何百万人もの女性が中絶できる法的権利を失うことになる。
ビリーは兄フィニアスの隣に座り、これから披露する自身の楽曲『Your Power』の歌詞の内容について、こう説明した。
「これから演奏するのは、私達がこれまでに書いた中で、お気に入りの歌のひとつよ。権力という概念についてや、どうすれば権力を乱用しない方法を常に覚えておけるかについて歌っているんだ。」
こう話したあとビリーは、