南アフリカでは、ラグビーやクリケット以外にボクシングも昔から人気のスポーツである。故ネルソン・マンデラ元大統領も若い頃からボクシングをたしなんでおり、自伝『Mandela: Long Walk to Freedom』の中で「ボクシングは平等主義だ。リングの上では地位も年齢も肌の色も貧富の差も関係ない」と述べていたが、その美しい精神を台無しにするトレーナーが現れた。『The Mirror』など複数のメディアが伝えている。
南アフリカのヨハネスブルグにある「ボイセンズ・ボクシングクラブ(Booysens Boxing Club)」で5月29日、ボクシングフェザー級の試合が行われた。ジェフ・マガガネ選手(Jeff Magagane)とライバルのシテムビソ・マドゥナ選手(Sithembiso Maduna)の対戦は国営テレビで放送されたが、最終10ラウンドにマガガネ選手はコーナーに追い詰められるも必死にガードを固め、ラウンドが終了する前にコーナーから離れることができた。試合終了のゴングが鳴ると、マガガネ選手は勝利を確信したのか対戦相手に向かって自信たっぷりに両手を広げ、ロープに上がると勝利のポーズで観客に敬意を表した。
するとそこにマドゥナ選手のトレーナー、マイケル・セディアン氏(Michael Sediane)がリングに上がった。セディアン氏はマガガネ選手に近寄って感情的に話していたが突然、