『現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞』にノミネートされた「ととのう」は、サウナブームから使われるようになったワードである。このほどお笑いコンビ・ナイツの土屋伸之やハリセンボンの箕輪はるかがラジオ番組でサウナ体験に触れつつ「ととのう」とはどのような感覚なのかを語り合ったところ、サウナを愛するリスナーからメールで指摘されて「(実は)まだととのってないのかも」と思い直していた。以前、サウナー(サウナ愛好家)として知られる俳優・磯村勇斗は「ととのう」感じを上手くたとえていたが、箕輪はるかに「その感覚の先がある」と指摘したリスナーの表現もそれに近かった。
11月11日放送の『ナイツ ザ・ラジオショー』(ニッポン放送)でパーソナリティーを務めるナイツの土屋伸之と木曜日パートナー・箕輪はるかがサウナの話題で意気投合した。先日初めてサウナに行ったという箕輪は、ドラマ『サ道』(テレビ東京)を見て予備知識はあったのでそれなりに満喫できたという。一方の土屋はよくサウナに行くようで「ととのう」について一家言をもっていた。
箕輪は比較的温度が低いミストサウナからはじめ、熱したストーンに水をかけて水蒸気で発汗を促すフィンランド式のロウリュや水風呂にもチャレンジしたという。土屋はロウリュはもちろんのこと、タオルであおぎ蒸気を浴びせてくれる「熱波師」のサービスも楽しむそうだ。
箕輪が水風呂に入って出た時の感覚を「カラダが鋼(はがね)に包まれている」ようだったと振り返れば、「ととのう」とは気持ちの良さを表すものだという土屋は「カラダが熱くなったところで水風呂に入って熱を閉じ込め、周りは冷たく内側に温かさが残っている状態」だと解説し始めた。水風呂から出た時に「カラダの芯から温かさが外に逃げていく瞬間が、すごく気持ちいい」という。土屋の話を受けて箕輪が「うどんをゆでた後に水で締めるとコシが出るように“自分にコシが出てる”感じかな」とたとえたところ、サウナ経験が少ないナイツ・塙宣之も「なんかちょっと分かる。とにかくいい状態だよね」と「ととのう」感じをイメージしていた。
そんななかリスナーからメールが届き「サウナ、水風呂、休憩を3回くらい繰り返さないとととのいません」と入り方のコツを説明したうえで「カラダだけが天に上る感じで『もう何にも考えられないよ』という感覚が“ととのう”」なのだと指摘。箕輪に向けて「はるかさんはまだ“ととのう”前段階です“自分にコシが出る”感覚の先があるので、もう一度行ってみてください」と勧めていた。リスナーの熱い声に土屋までが「俺もひょっとしたら、まだととのっていないのかもしれない」と未知の感覚に興味津々だった。
磯村勇斗はサウナを題材にしたドラマ『サ道』(2019年7月期)で冷静沈着・博識ながらサウナを愛するイケメン蒸し男(イケメンむしお)という役柄を演じたが、プライベートでも実際にサウナ愛好家だ。今年3月にYouTube「情熱大陸 公式チャンネル」でアップした『【番組未公開映像①】磯村勇斗!未公開映像の先行配信(サウナのススメ)』でサウナーぶりを発揮している。
サウナストーンに水をかけると、自らタオルでスタッフに蒸気を浴びせ「熱波師」と化した磯村。外に出て冷水で汗を流してから大きな水風呂に浸かると天を仰ぎながら「神様! ボクはここです!」と叫んでしばし放心状態になり、我に戻って「ここは地球?」と自問していた。その姿はサウナ愛が強いリスナーが言うところの「カラダだけが天に上る感じで『もう何にも考えられないよ』という感覚」を思わせた。いつの日かナイツ土屋やハリセンはるかもその境地に達するのだろうか。
画像2枚目は『磯村勇斗 2019年12月28日付Twitter「#サ道年末SP ありがとうございました」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)