特別な遺伝子を持った1頭だ。
ティナさんは「ゾラの分娩が始まった時は、『今度こそ3色の子犬が産まれますように』と祈っていたわ。たとえ遺伝子を持っていても、3色の子犬が揃うのは珍しいの。だから10匹の被毛を見た時には『ついにやったわ』と本当に嬉しかった」と明かし、ラブの繁殖について次のように述べた。
「3色の子を産む遺伝的素因を持つラブはほんの一握りで、そのラブが交配して子供を産む確率はさらに低くなるの。だから今回のようなケースは本当に珍しいのよ。ただラブは遺伝的な問題を抱えていることが多く、私たちブリーダーは被毛の色ばかりに気を取られていてはダメなの。健康な子犬が産まれるように常に細心の注意を払わなくてはいけないわ。」
なおホテルでの仕事を引退し、現在はブリーダー一筋だというティナさんが繁殖するラブは非常に好評で、子犬たちはすでに行先が決まっている。ティナさんは低価格を売りにしているそうで、最後にこう語った。
「私たち夫婦が繁殖するラブは決してデザイナードッグとは違うわ。貴重な遺伝子を持っているラブは高く売ることもできるけど、私たちは通常の売り値の約53万円(3500ポンド)よりも価格を抑えているの。興味があるのはお金ではなく、子犬たちが温かい家庭に引き取られ、可愛がってもらうことよ!」
ちなみに大役を果たしたゾラだが、分娩時に問題があり帝王切開による出産となったため、これ以上の繁殖はしないとのこと。10匹の子犬たちは50%の確率で特別な遺伝子を受け継ぐそうで、ティナさんは数年後、今回誕生したメスを使って繁殖をする予定だという。
このニュースには「可愛い」「すごい」といった声のほか、「人間に都合がいいように繁殖させた結果。後味が悪い」「自然のままが一番。これはまさにデザイナードッグだよ」「こんなことを繰り返していたら、健康ではない犬が生まれるね」「なぜ人気なの? 結局は金儲けでしょう」といったコメントがあがっている。
画像は『The Daily Star 2021年11月9日付「Labrador gives birth to incredibly rare litter of yellow, chocolate and black pups」(Image: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)