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writer : hanako

【海外発!Breaking News】馬に顔を蹴られて大怪我をした2歳女児、幾度の手術を乗り越えて順調に回復(英)

マディソンちゃんはすぐに意識を取り戻した。その後、ロンドン南部トゥーティングのセント・ジョージズ病院に搬送された。

ヘリコプターに同乗したアリスターさんは「回転翼が動き始めると、マディソンは悲鳴を上げ始めたので、振動が顔の傷を刺激して痛いのだろうと思いました。スタッフの対応はとても素晴らしく、私たちが一度マディソンを落ち着かせた後、娘はずっと窓の外を眺めていました。短時間のフライトにもかかわらず、早く到着してほしくて仕方なかったです。セント・ジョージズ病院の上空を3周してから着陸しました」と明かした。

マディソンちゃんは緊急手術で右目の上の深い傷を縫合し、頭蓋骨から分離した口蓋を固定、さらに噛み合わせと歯並びを維持するためインビザライン(歯列矯正用装具)を口の中に取りつけたという。そして搬送から8日後には、目と鼻の間の腱をつなぎ合わせるために2度目の手術を受けたそうだ。

今年の夏には固定装置やインビザラインを外す3度目の手術、さらに右目の追加手術も行った。

セント・ジョージズ病院の顎顔面外科の医師は、非常に珍しいケースだったマディソンちゃんの手術記録を医学雑誌に掲載する予定だという。

悲惨な事故から1年以上が経った現在、父親のアリスターさんはマディソンちゃんへの思いをこう述べている。

「マディソンにはまだ長い道のりがあり、顔が成長しきるまで何度も手術を受けることになるでしょう。しかし娘は回復力のある4歳児です。私たちは娘を誇りに思っています。あの恐ろしい日から1年以上が経ち、娘が順調に回復してこんなにも嬉しいことはありません。」

「私たちの最大の心配事はマディソンの目のことで、最近メガネをかけるようになりました。娘は事故のことをずっとは覚えていないと思いますが、とても無邪気に救急ヘリコプターが家に連れて行ってくれるのかと聞いてきます。」

なおマディソンちゃんの家族は、レッドヒルの空軍基地で救助にあたったスタッフと再会した。ジェニファーさんは「彼らとの再会はとても感動的でした。私と夫は感無量でしたが、マディソンはヘリコプターを見て興奮していました。現場にいたパイロットと救急隊員にも会うことができました」と語っている。

ちなみに一家は、人命救助を目的としたチャリティー活動で英国内の航空救急団体の重要な救命活動に対する認識を高めるための「Air Ambulance Week(航空救急週間/9月6日~12日)」に向けて募金活動を行っているという。

画像は『The Mirror 2021年9月4日付「Girl, 2, fights for life after being kicked in face by horse while walking with dad」(Image: Triangle News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

馬に顔を蹴られ大怪我をしたマディソンちゃん(画像は『The Mirror 2021年9月4日付「Girl, 2, fights for life after being kicked in face by horse while walking with dad」(Image: Triangle News)』のスクリーンショット)

入院中のマディソンちゃん(画像は『The Mirror 2021年9月4日付「Girl, 2, fights for life after being kicked in face by horse while walking with dad」(Image: Triangle News)』のスクリーンショット)

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