
請求書の支払いすら自分でしたことがなかった―と明かした。
「ロバートとの離婚最中のある日、友人のシェリ・アゾフ(音楽界の大物アーヴィング・アゾフの妻)に聞かれたの。『庭師にはいくら払っているの?』って。私は『知らないわ』って答えた。そうしたら『知らないの?』って言われて。私にとってはあの日がターニングポイントだったわ。お金に疎いことを恥ずかしく思った経験だった。」
家計管理は有能弁護士の夫に任せきりで、自身は豪邸でセレブな生活を送っていたクリス。しかしそんな能天気なライフスタイルはカーダシアン氏との離婚をきっかけに一変した。
「昨日まで全く無縁だった様々な責任が突然、目の前に降りかかってきたんだもの。それらを自分で理解する必要があった。幸いにも私はいろんなことに注意を払う、飲み込みの早いタイプ。自分がしっかりしなきゃならないってことに気付けたの。」
やりくりに苦労した時期こそあったが、それでも家計管理はきちんと行っていた―と当時を回想するクリス。離婚後はそれまで夫任せだった請求書の支払いも自ら行い、自らお金を稼ぎ、自らの確定申告を行う生活へとシフトしたが、経済的自立を図れたという事実は、
「何物にも代えがたい、大きな達成感だったわね。」
と振り返っている。
現在は末娘カイリーの「Kylie Cosmetics」でCEOを務めるほか、他5人の子供達が運営する様々なビジネスのすべてに役員として名を連ねるクリス。しかしそれだけでは飽き足らず、
「私は人々があらゆる方法でお金を稼ぐ姿に興味を覚えるの。ビジネスの世界が大好きなのよね。」
と常にアンテナを張り巡らせており、現在は独自のスキンケアラインの立ち上げやクリッシー・テイゲンとコラボした新たな事業のローンチを控えている。
世界にその存在を知らしめた大人気番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』は今年、第20シーズンをもって放送が終了するが、クリスはすでに「Hulu」と複数年の契約を結んだことを明かしている。平均的退職年齢は66.85歳(Annuity.orgより)と言われるアメリカで、今年まさにその66歳の誕生日を迎えようとしているクリス・ジェンナー。しかしカーダシアン&ジェンナー家の現役家長として、エンパイアのさらなる発展に貢献できるだけの余力は十分に保っていそうだ。
画像は『Kris Jenner 2021年3月23日付Instagram「Thank you so much @wsjmag and @jonathanvanmeter for the amazing cover and story!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)