保護されるまでの1週間をこのように振り返っている。
「ここまでは徒歩だけでやってきました。食事や水などは道中で出会った人々が分け与えてくれたんです。」
「私は少し疲れているだけで、大丈夫です。」
「確かに少し遠くまで来てしまいましたね。」
近くのホテルで一夜を明かした男性は、翌日になって妻と共に無事コモの自宅へと帰っていったそうだ。ちなみに夫を引き取りにやってきた妻が安心したのもつかの間、男性に科せられた夜間外出禁止令の罰金400ユーロ(約5万円)及び1泊分のホテル宿泊費が請求され、交通費に加えて予想外の出費が待っていたという。
この男性の珍道中をイタリアの地元メディアが取り上げると瞬く間に拡散され、1994年公開の映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』より「イタリア版フォレスト・ガンプだ!」とSNSを中心に大きな話題となった。
同映画のなかでトム・ハンクス演じるフォレスト・ガンプは、ふらりと自宅を飛び出しそのまま徒歩でアメリカ大陸を横断している。
このイタリア版フォレスト・ガンプに対し、人々からは「素晴らしい偉業だ! 警察は罰金どころか賞与を与えた方がいい」「夫婦喧嘩でカッとなった頭を妻への暴力で晴らすのではなく、歩いて覚ますなんてとても良い方法だわ」「もし警察に止められていなかったら、この人はどこまで歩いていったんだろうね」など外出禁止令違反にもかかわらず肯定的なコメントが寄せられている。
画像は『UNILAD 2020年12月8日付「Man Walks 450km To Cool Off After Arguing With Wife」(Google Maps/Paramount)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)