ウエストさんは自然保護活動家として「南アフリカで行われているハンティングは今すぐ止めるべき。繁殖されたライオンは、人間の娯楽と金儲けのために使われ、その骨は薬などに使用するため中国で取引されている」と訴え続けてきた。
しかしながらタナーとデミは2017年にも敷地内から逃げ出し、別の保護区で働いていた男性を襲って死亡させていた。ウエストさんは当時「2頭はフレンドリーで、自分はいつも一緒に散歩をしている」と訴え、タナーとデミが殺処分されることはなかった。ウエストさんの死亡後、2頭は麻酔銃で撃たれて眠らされ一時的に別の保護区に移動されているが、今後の対応については明らかにされていない。
ウエストさんは4児の父で孫が6人おり、この事故を受けて義娘テイリさん(Tehri)は次のように語った。
「義父はタナーとデミを我が子のように可愛がってきました。2頭に義父を傷つけるつもりなどなく、これは悲劇的な事故でしかありません。我々は2頭の安楽死は望んでおらず、これからも愛され保護され続けることを願っています。」
ちなみにこの事故には、「どんなに手をかけても、ライオンはライオン。2017年の事故の後にどうにかするべきだった」「ライオンには非はないと思う。悲劇」「密漁、キャンド・ハンティングについて声をあげてきたウエストさんの活動は知っていた。彼の死だけではなく、ライオン・ファームにもフォーカスを当てて欲しい」といったコメントがあがっている。
画像は『Mirror 2020年8月27日付「Dad mauled to death by 400lb white lions during ‘rough play’ in front of wife」(Image: Facebook)』『Africa Geographic 2017年1月18日付「White lions kill man」((C)Lion Tree Top Lodge)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)