新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、その最前線で任務に従事する人々を称える取り組み「Clap For Our Carers」(医療/介護スタッフに拍手を)が英時間3月26日午後8時に行われた。自己隔離中の国民が、自宅の窓越しやバルコニーから感謝の気持ちを込めて一斉に拍手を送ったのだが、英王室ウィリアム王子・キャサリン妃夫妻もこの時間に合わせて公式SNSを更新、3人の子供達が懸命に拍手を送るキュートな動画を公開した。
英国でチャールズ皇太子がコロナウイルス検査の陽性結果を公表した翌日、今度はボリス・ジョンソン首相とマット・ハンコック保健・社会福祉相の陽性結果が伝えられた。ショッキングなニュースに国民は動揺を隠せないが、そんななか地域医療を守るため昼夜を問わず身を粉にして対応しているのが医療スタッフやたくさんのボランティア達だ。イギリスやスコットランドでは退職した医師や看護師らにまで声をかけ、新型コロナウイルス感染拡大の防止に努めている。
26日には、そんな医療従事者やボランティア達の懸命な姿を称えようと、午後8時より全国のあちこちで「Clap For Our Carers」(医療/介護スタッフに拍手を)なる取り組みが行われた。自己隔離中のため直接対面して感謝の意を伝えることはできないが、自宅玄関先や窓越し、あるいはバルコニーから手を叩き、医療従事者らに感謝の気持ちを伝えようというこの試み、当日は多くの人々が参加し、街の至るところから拍手や口笛が鳴り響いた。
先日、公的保健医療サービス「NHS」が運営するロンドン郊外の緊急コールセンターを訪問したウィリアム王子・キャサリン妃夫妻はこの日、医師や看護師をはじめ、薬剤師やボランティアスタッフなど新型コロナウイルス感染者のケアにあたるすべての人々に向けた感謝の気持ちをSNSに綴ったほか、#ClapForOurCarers、#ClapForCarers、#ThankYouNHS、#ClapForNHSといったハッシュタグを添えて短い動画を公開した。
これまで子供達が通っていたロンドンの「トーマス・バタシー・スクール」が休校になり、現在一家はノーフォーク州アンマーホールの別荘で自宅待機中だ。邸宅庭で撮影されたこの動画には、