日本では中国・武漢市からチャーター機で帰国した人に検疫が行われているが、このほど中国国内で武漢市から戻った家族が新型コロナウイルスの感染を懸念した自治体によって検疫のために力ずくで連行された。その様子を捉えた動画がSNSに投稿され物議を醸している。『NBC News』『New York Post』などが伝えた。
中国では地域自治体や警察などによって新型コロナウイルスに感染している疑いがある人を、強制的に検疫センターに連行しているようだ。SNSではその様子を捉えた動画が次々と投稿され、その手荒な連行の仕方に非難の声があがる一方、検疫を拒む人達に対して疑問視する声も続出している。
今月に入ってから江蘇省蘇州市崑山市で撮影された動画がSNSで拡散したが、そこには「昆山市社会治理」と書かれた青い防護服を着ている地元自治体の職員と白い防護服姿の防疫課職員と思われる人達がマンションの一室に集まっていた。
『NBC News』によると、このマンションに住む一家は新型コロナウイルスの発生源とされる武漢市から戻ったばかりだったという。家族は症状が出ていないものの検疫を受けるよう求められており、これを拒んだようだ。動画では防護服の男性が「準備はできているか?」と尋ねると、家主は「まだ準備などできていない」と返答する様子が捉えられている。
結局、防護服を着た集団によって家族は腕や脚などを掴まれて力ずくで部屋から引きずり出された後、