アビーちゃんが食べてしまったのは‟セロクエル(クエチアピン)”という劇薬で、統合失調症やうつ病、双極性障害の改善に効果が期待できる抗精神病薬(非定型抗精神病薬)だという。警察は処方薬がなぜアビーちゃんの持ったバケツに紛れてしまったのか調査を開始したが、ほかに被害届は出されていないことから悪意のある犯罪ではないとみているようだ。
サンシャイン病院に搬送されたアビーちゃんはそのまま入院となったが、翌日の午後には退院している。しかしながらタラさんは「もう来年のハロウィンは、近所を回ることはないでしょう。何があるのかわかりませんからね」とうんざりした様子で語った。
なお今回のような事故を予測していたような警告文を、米ウィスコンシン州グラント郡の保安官事務所がハロウィン前に出していた。Facebookに写真付きで投稿されたメッセージには、「カラフルで一見お菓子のようなドラッグ‟メス・キャンディ(覚せい剤の一種であるメタンフェタミン)”が出回っているので、子供たちがもらったお菓子を食べる前にはきちんと中身をチェックして下さい」と綴られている。こんなものを子供たちが口にしたら、それこそ入院だけでは済まないだろう。
画像は『7news.com.au 2019年11月1日付「Melbourne mum’s scare after daughter swallows pill on Halloween in Bacchus Marsh」(Credit: 7NEWS)』『The Sun 2019年10月31日付「CANDY FEARS Cops’ Halloween warning to parents as ‘meth candy’ is handed out to kids in Wisconsin」(Credit: Facebook/Grant County Sheriff’s Office)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)