8日に行われた南アフリカ総選挙で、過去最低57.5%の投票率ながらも与党ANC(アフリカ民族会議)が過半数を確保した。一方で選挙翌日に国家警察は、クワズール・ナタール州地区にて20名が二重投票をしたとして逮捕したことを公表している。
南アフリカで投票するには、事前に投票会場で身分を登録する必要がある。そして当日は登録した会場で身分証明書を提示し、親指の爪に特殊インクを塗ってもらい投票する。さらに何らかの理由で、登録外の投票所で投票することも可能だ。
今回の選挙では南ア選挙委員会に対して複数の党から苦情が殺到し、再選挙するよう要請があった。それは二重投票が簡単にできるシステムだったからだ。
特殊インクは数日間は落ちないと言われているが、このインクを服などでこすって落とし、別の投票所で再投票している人がいたという。また、登録外の投票所で投票する人への対応が不十分だったため、二重投票が簡単にできてしまったのだ。
『News24』では実際にインクを消して3度投票した女性を紹介し、それを実証するため同メディアのリポーターも二重投票を試している。まず自分が登録した投票所で投票し、その後爪のインクを服でこすったところ、すぐに消えた。そして別の会場に行き「違う場所で登録したがここで投票したい」と述べると、