南アフリカで8月3日に行われた統一地方選挙は与党ANC(アフリカ民族会議)がかろうじて勝利を収めたものの、野党DA(民主同盟)の勢力の強さが浮き彫りとなった。そんな中、内務省に死亡登録されていたことである有権者が投票できなかったというハプニングも起こった。
南アフリカの選挙では、有権者は数か月前に投票登録を行わなければならない。登録した者は8月3日に事前に登録した場所で投票ができる仕組みである。
ダーバンに住むフリードリッヒ・ロッゲンカンプさん(75)はドイツ出身の男性だが、南ア市民権を持つ。すでに30年以上もこの国で暮らしており、その間は毎回の選挙で投票を行ってきた。3日の朝も彼は投票所へ出向いたが、名前をチェックしていた選挙管理委員会から投票を拒否されてしまった。
なんと内務省の人口登録で、ロッゲンカンプさんは“死亡”となっていたのだ。おそらく投票登録から投票日までの間に誤って死亡の扱いになってしまったようだが、これは内務省の明らかなミスであり、かといって選挙管理委員会ではどうすることもできない。ロッゲンカンプさんは投票ができず、すぐに内務省へ確認に行くように言われた。
ロッゲンカンプさんは「私は死んでいるから投票できないと言われた。毎回きちんと投票していたのに」と落胆し、また「次回の選挙で投票するかはわからない」「ドイツに帰るかも」などと述べたという。
出典:http://www.news24.com
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)