海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】育児放棄を続ける母親へ、9歳娘の悲痛な手紙「ママお願い。私と弟のそばにいて」(英)

必死に寂しさを訴えていた。

「ママがいなくて寂しい。ママ、どこにいるの?」
「私も弟も一晩中泣いていたんだよ。すごく心配してるよ。戻ってきたら起こしてね。ありがとう、ママ。」
「ママ、私たちと一緒にベッドで眠って。」
「ママ、私たちはママのことが大好きだよ。おうちに戻ってきて、私たちのそばにいて。」

やがて紙がなくなると、少女は母親の口紅でキッチンテーブルにメッセージを書き続けた。しかし母親は、その後2日間も子供たちのもとへ戻ってくることはなかった。そこで少女は窓に乗り出し、近隣住民に助けを求めた。通報を受けて駆けつけた警察官が少女の家に入ろうとすると、少女は怖がったものの「ママは金曜にTESCO(テスコ)に行って帰ってこないの。ママに会いたい」と訴えたという。

警察官らが家に入ると部屋は荒れた状態で、寝室は床が見えないほど散らかっていた。後の捜索で自宅から4.8kmほど離れた家にいたことが発覚した母親は、育児放棄の容疑で逮捕された。この時、母親は「ベビーシッターを頼んでいたが、携帯電話に残高がなく子供たちのことを確認できなかった」と供述。子供たちは一旦母親から引き離されたが、11月23日には再び母親のもとへ戻された。しかしソーシャルサービスが介入後も、事態は変わらなかったと検察官は語っている。

母親はこの夜も再び子供たちを置いてパーティーに出かけ、12月22日にも友人らと飲み、ドラッグを使用するために家を空けるという育児放棄を繰り返していた。母親に放置されるたびに弟の面倒をひとりで見なければならなかった少女は、弟を連れておばの家に行ったことも手紙に記していたことが法廷で明らかになった。

この時親戚は、子供2人が高熱を出しており、少女にはノミに噛まれた痕を発見している。再び逮捕された母親は「薬局に行ったが、通りで人に会いそのまま喋っていた」と言い訳をしたが、体内からコカインが検出された。母親は、子供たちだけでなく猫も飼育放棄していたようで、RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)も通報を受けて職員が駆けつけた。

度重なる育児放棄の罪で起訴された母親には、2年の執行猶予付き8か月の有罪判決、および罪と向き合うための20日間のプログラム参加命令が下された。実刑を免れた母親に、トム・ベイリス判事はこのように述べた。

「被告の行為が、どれほど幼い子供2人に苦悩を与えたか、おそらく被告自身は理解していないだろう。母親として子供を思う気持ちがあるのかもしれないが、被告は幼く傷つきやすい子供を守らなければならない責任を果たさず、同情するに値しない。被告を実刑に処せば更に子供たちが苦しむことになるゆえに、そうしなかった。あくまでも子供ら2人のために下した判決だ。」

幾度となく放置されても、子供にとってはたった一人の母であり、母親を思う気持ちは変わらないのだろう。だからこそ、手紙にしたためていた少女の心の叫びが痛々しい。しかし、このニュースを知った人からは「またジョークのような判決か。こんな母親のもとに子供らを置いて、子供らが死んだらどうするんだ!」「こんな女、母親とは呼べない。ちゃんと子供の世話をしてくれる里親ケアに子供たちを預けた方がいい」「男と別れたからってここまで急にひどくはならないでしょ。もともとそういう性質だったのでは」「親族が子供を預かれないのかな。この母親は刑務所に行くべき」といった声があがっている。

画像は『Yorkshire Evening Post 2019年2月22日付「Nine-year-old girl left heartbreaking note to Leeds mum who locked kids alone in house to go partying」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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