多くの名前はFrancois(フランソワ)とFrancoise(フランソワーズ)、Jean(ジャン)とJeanne(ジャンヌ)、Christian(クリスチャン)とChristiane(クリスチアーヌ)のように綴りの点でもはっきりと区別がなされている。 1993年までは、親は政府当局により定められた“名前の許可リスト”から子供の名前を付けなければならなかったが、フランソワ・ミッテラン大統領政権になるとそのリストが廃止され、親には独創的な名前を付ける自由が与えられた。とはいえ現在でも裁判所には特殊な子供の名前を禁じる権利があり、最近では人気チョコレートスプレッドと同じ「ヌテラ」や苺を意味する「フレーズ(fraise)」、「マンハッタン」といった名前を子供につけようとした親の申請を却下している。さらに伝統的なブルターニュの言葉とされるブルトン語の名前も、フランス語には存在しない文字が含まれているという理由から当局では禁じられている。
女児が生まれてもう4か月になるが、未だに名前が決まっておらず、次の公判日も未定である。女児への洗礼を延期した両親は法的に争う構えを見せており、弁護士を雇ったようだ。このニュースを知った人からは、「バカバカしい。確かに男の子の名前だけど美しい名前じゃないの」「なんで判事が名付けるんだ。子供の名前を決める権利は親にあるに決まっているだろうが」「別に社会に反感を買うような名前でもないのに、何がいけないの」「セレブの方がよっぽど変なキラキラネームを子供に付けているじゃないか」「フランスって名前に厳しいんだね」といった声があがっている。
画像は『Mirror 2018年3月13日付「Parents in court for baby daughter’s unusual name – and told the judge would pick new one if they didn’t」(Image: iStockphoto)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)