日本では、時代ごとに少しずつ変貌を遂げている赤ちゃんの命名と流行。だが西洋の名づけにおいては最近、いわゆる昔ながらのオーソドックスな名前が高い人気を誇っている。このほど発表された赤ちゃんの名付け人気ランキングは、興味深い結果となっているもようだ。
日本でも赤ちゃんの“キラキラネーム”がたびたび話題になる。そうした流行の中で昔ながらのオーソドックスな赤ちゃんの名前に出会うと、妙に新鮮な魅力を感じることがあるが、それは洋の東西を問わない現象なのであろう。オーストラリアのカップルが考えている赤ちゃんの名前について最新の人気ランキングが発表されたが、非常に保守的な印象の名前が多いことに驚かされる。まずは順位をご覧いただきたい。
<男の赤ちゃんにつけたい名前>
1. オリヴァー
2. ウィリアム
3. ジャック
4. ノア
5. ジャクソン
6. ジェームズ
7. トーマス
8. イーサン
9. ルーカス
10. クーパー
<女の赤ちゃんにつけたい名前>
1. シャーロット
2. オリヴィア
3. アヴァ
4. エミリー
5. ミア
6. アメリア
7. ルビー
8. ソフィア
9. クロエ
10. ソフィー
このデータに関し、社会学を専門とするマーク・マクリンドル氏は「1990年、つまり四半世紀前に流行した名前はここにほとんどありません。名前の流行は100年周期でめぐってくるからです」と語る。赤ちゃんを迎えるカップルが親類、知人、友人など常に自分の周りに存在した名前との重なりを避け、斬新に感じられるものを探そうとすると、100年ほど前にまで遡ることになってしまうというのだ。そのため第一次世界大戦の頃に流行していたジョン、フレデリック、マーガレット、アイリーン、キャスリーンといった名前が今後に復活する可能性は十分にあるという。
そして“シエナ”のように、過去に出かけた海外の美しい観光地の名を子供に付ける例も相変わらず多い中、ブライトン、シドニー、アルカディア、バイロン、エデン、アヴァロンといったオーストラリア国内の地名も人気を高めているとのこと。また豪人気No.1モデルのミランダ・カーは2011年に誕生した愛息について、車の事故で10代にして亡くなった元彼クリストファーさんから名前をもらったと告白していた。映画、小説などの主人公、大戦の英雄、尊敬する人物、心にとどめておきたい大切な人、そんな名前をわが子につけるセンチメンタル派も多いもようだ。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)