事件か事故か。いずれにせよそのアクシデントが起きて以来、幼い子供たちが無邪気に遊びまわる様子も元気な声もすっかり消えてしまったその公園。爆発物が滑り台に仕掛けられていた可能性を視野に地元の警察も調査を行ってきたが、なんと事件性は否定されてしまった。このほど米ウィスコンシン州で…。
ウィスコンシン州のミルウォーキー郡ウェスト・アリス市で先月下旬、「Resevoir Park」という公園の滑り台が爆発したことを『Fox News』『AOL News』ほか多数のメディアが伝えている。これにより両親やきょうだいと遊びにきていたジュゼッペ・ストーニオロ君という9歳の男の子が2度の熱傷を負い、病院に搬送された。
母親のダイアナさんは『TMJ4-TV』の取材に、「ジュゼッペが滑っている最中に大きな音がし、落ちたのかと思って息子を確認したら皮膚にひどい熱傷を負っていました」と話している。何者かが爆発装置を滑り台に仕掛けたとみる向きも多いが、ウェスト・アリス警察は爆発装置の有無を調査した上で「事件性を疑わせる証拠がない」と同メディアの取材に説明した。
そうなると、自然発火による爆発など遊具そのものに危険性があったことが否定できなくなる。だが6月下旬のミルウォーキー郡は平均最高気温が25度と過ごしやすいうえ、この滑り台は世界中の公園が設置している有名遊具メーカーのものだという。ジリジリと焼けるような灼熱の太陽の下で滑り台そのものが溶けていったとは考えにくいようだ。