writer : namika

「本当に食べたいのは妻の手料理」 既婚男性の食卓への本音

一昔前は家族で食卓を囲むのが当たり前の光景だったが、ライフスタイルの変化に伴い、家族や夫婦揃っての食事の回数が減ってきている。特に帰り時間がバラつきがちな印象のある夫側について実情を調べるため、江崎グリコが『既婚男性の食卓に関する調査』を実施した。

まず「自宅で夕食を食べない理由」については、最も多かったのが「仕事の帰りが遅いから」で58.2%だった。妻や子供への配慮なのか、夕食時間を自分の帰りに合わせてもらうくらいなら、外で食べるという選択肢をとっている男性が多いようだ。2位は「飲み会などが多いから」が24.5%で、仕事関連が大半を占めた。

自宅で夕食を食べない理由

では、実際はどのような形で夕食をとりたいと世の既婚男性は思っているのだろうか。食事形態別の満足度を見ると、「手料理」が最多。手料理に関しては「とても満足」が37.2%、「満足」が40.2%と、合わせて77.4%が、自宅での食事に満足していることが判明した。次いで「とても満足」「満足」の合計値が高かったのが「外食」で49.8%、「買い置き」で46%となり、最も満足度の高かった「手料理」と比べると、30%近い開きがある。自宅以外で食べる機会や、外食の選択肢が増えているものの、圧倒的に支持されているのはやはり手料理だということがはっきり分かる結果となった。

また、最も満足度の高い料理では、「肉料理」が60.4%、魚料理が23%となり、食卓のメインを飾る料理はしっかりと夫の心に響いているようだ。その一方で「もう少し工夫がほしい料理」に関しては、「サラダ」が25%で最も多かった。主菜や副菜はある程度手の込んだものが用意されていることが多く、満足度も高めだが、意外とサラダや汁物に関しては手が回っておらず、「もう少し工夫してほしい」という声も聞こえてくる。

もう少し工夫がほしい料理

ちなみに普段食卓に出てくるサラダの満足度は「とても満足」「満足」が半数近くいる一方で、「どちらかというと満足」が36.6%、「どちらかというと不満」が10.4%と、何かしらの要望を持っている人も半数近くいることが明らかになった。

サラダに求めていること

こうした既婚男性が「サラダに求めていること」は、「色々な野菜が食べられるメニュー」が63.2%に上り、続いて「味」が54.6%だった。

サラダや汁物も一工夫すれば、さらに夫の満足度も高くなりそうだ。とはいえ、妻にとっては、主菜や副菜のメニューを日々考えるだけでも大変な労力が必要である。夫の願いと妻の負担。両者のギャップを埋めるカギとなるのは、作り手である妻の負担を軽くするお助けアイテムや食材、そして何より互いへの感謝の気持ちではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 七海香)

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