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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】DIYに食物栽培、昼寝も外で! 泥まみれでもへっちゃらの「アウトドア保育園」(英)

よほどの悪天候の時には近くの村のホールを借りるが、雨の日でも長靴と防水加工の服を着て子供たちは自然の中で過ごし、昼寝も外でする。スタッフは子供たちに最小限のお手伝いをするだけで、あとは子供たち本人が枝や葉などを集めて来てクラフトの材料にしたり絵を描いたりして遊んでいる。

「自然と触れ合うことから、遊びだけではなく、その遊びを通して多くのことを子供たちは学んでいます。たとえば焚火のために集めた棒で長さや数を学び、ランチの調理時には野菜の形や長さ、数を学びます。森にある標識で読み書きも覚えますし、子供たちが学校に上がる前に必要なことは全て自然を通して学ぶことができるのです」と園長のクリスティーンさんは話している。

クリスティーンさん自身も、自然とともに成長したそうだ。子供の頃は休みになるとキャンプに行き、自分の子供たちにも自然から学ぶことを教えた。「でも、多くの子供たちがそんな経験をしていないことに気付いたのです。自然と関わらず屋内で電子機器に囲まれた生活をしている子供たちは少なくありません。私はここで学んだ子供たちが成長した時に、退屈さを感じる子供にならないよう願っています。子供たちは自然に近ければ近いほどより幸せな気持ちになり、より多くのことを学ぶと信じています」とアウトドア保育がいかに子供たちの成長に大切であるかを語る。

クリスティーンさんによると、このアウトドア保育はスカンジナビアの国々で始まった自然体験の中で学ぶ「森の学校(Forest School)」からヒントを得たという。創造性や独立心、様々なライフスキルを幼い頃から学ばせるというこの保育園に、最近ここを訪問したオフステッド(英教育監査局、Ofsted)の調査員は「子供たちは、自然に囲まれた環境で様々なチャレンジにとても熱心で学ぶことに没頭しています。みな自信に満ち溢れ独立精神もあり、身体的にとても健康で発育も良いことから、自然の中で学ぶことがいかに大切かということがわかります。スタッフがしっかりと安全基準を守り、子供たちをサポートしていますし、教育に関しての質の高さは素晴らしいといえるでしょう」とこの保育園に“最高評価”をつけた。

ちなみに一日の保育料は37.50ポンド(約5,300円)、5時間で25ポンド(約3,500円)とのこと。今回、テックインサイトでは直接クリスティーンさんの声を聞こうと取材を試みたが、多忙のため残念ながら話をうかがうことはできなかった。

Facebookに投稿されている明るく楽しそうな笑顔を見ても、子供たちがアウトドア保育を満喫している様子が分かる。ここで育っていく子供たちが、果たして将来どのように成長するのか楽しみだ。

出典:https://www.facebook.com/elvesandfairieswoodlandnursery
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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