『CBSLA.com』が伝えているところによれば、問題のブーツメーカーはロサンゼルス郊外のシティ・オブ・インダストリーにある「Conal International Trading Inc.」。“Polar Fox”というブランド名でブーツを製造し、Amazonなどで数多く販売してきた。ところがその靴底の模様が原因で、それを履いて濡れた道を歩いてきた者、砂や雪を歩く者がナチスドイツのシンボルでもある「カギ十字(スワスティカ)」の足跡を残すことがわかったのだ。
米ソーシャルニュースサイトの『Reddit』に投稿された写真の閲覧回数は200万回を超え、「悪趣味」「こんなのを履いている男の子にはドン引き」といったコメントが寄せられている。しかし買う時にはそこまで気づかないもの。ブーツそのもののデザインが良いだけに「何も知らずに購入した者は被害者だ」との声もあるようだ。
この件について『CBS2』の取材を受けたConal International…社のマネージャーは「意図的に作って売ったのではありません。かぎ十字のデザインが怪しいとか不快だとか私たちは知りませんでした」と答えている。嘘をついているのか、それともナチスドイツ、ヒットラーといった言葉は聞いたことがあっても、それがホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)に結びつかない人々が増えてきたということか。
しかし社会の多くの人に嫌な思いをさせていると知ったら、メーカー側はモラルとしてきっぱりとその商品を撤収するべき。Amazonもガイドライン・規約として“不快感を与える商品の掲載を禁止しています。(中略)製造者または販売者は特定の国や地域における文化的な相違および感性についての配慮が求められます”と多言語で示している。撤収による多大な損失を考えれば、同社も製造の段階でもっと慎重になるべきであったようだ。
出典:http://losangeles.cbslocal.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)