EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】Googleマップが謝罪。独ベルリンの有名な広場を「アドルフ・ヒトラー広場」と誤記。

悪意なきアクシデントであったものと思われるが、Googleマップがベルリンにある有名な広場を数時間にわたり「アドルフ・ヒトラー広場」と誤って表記し、ドイツ人をはじめ現地を訪れている観光客などを困惑させていたことが分かった。

9日夜、Googleマップがベルリンの「テオドール・ホイス・プラッツ(Theodor-Heuss-Platz)」という有名な広場を「アドルフ・ヒトラー・プラッツ(Adolf-Hitler-Platz)」と表記し、多くの人々からクレームが舞い込んでいたもようだ。こちらの画像はGoogleマップがその場所について表示している現在の画面のスクリーンショット。クレームを受けてGoogleマップは「ヒトラー」の名を消し、その上で正式な謝罪がなされたことを『sbs.com.au』が報じている。

そこは「Reichskanzler-Platz(ドイツ国首相を讃えるプラッツ)」として100年以上前に誕生した広場だが、1933年4月に「Adolf-Hitler-Platz」へと改名。しかし1945年にヒトラーが地下壕で自殺を図ると、1947年には再び「Reichskanzler-Platz」の名へ。だが1963年12月、他界した初代連邦大統領テオドール・ホイス氏の功績を讃えてさらに改名され、現在に至っている。

ヒトラーは戦時中こそ英雄扱いされていたものの、戦後には膨大な軍事費によるツケが人々の暮らしを圧迫し、その独裁ぶりとユダヤ人をはじめとする数百万人もの多民族を殺害する政策はやはり強烈なマイナスイメージを残した。ドイツのTwitterユーザーらはこの件に関し、「ヒトラーを讃えるものなど今どきあってはならない」などと記している。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)