海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】料理に苦情を言った客に、チリパウダーを投げかけたシェフ しかし両者の言い分が真っ向から対立(英)

1月21日のこと、デイヴィッド・エヴァンズさん(46歳)と妻ミッシェルさん(47歳)はサウス・ウェールズ、ロンザのトンアパンディにあるインド料理のレストラン「the Prince of Bengal(ザ・プリンス・オブ・ベンガル)」を訪れた。

前菜とメインのカレー料理を注文した夫婦は、前菜を食べて「あまり美味しくない」と感じた。さらにメインの料理は肉が硬くてまるでゴムのような食感だったそうだ。

「とてもマズくて食べられない」そう思っていたところへ若いウエイターが「食事はいかがですか」と聞いてきたので、エヴァンズさん夫妻はメイン料理の感想だけを正直に答えた。するとそのウエイターはシェフに伝え、バングラデシュ出身のカムラル・イスラム(Kamrul Islam)シェフはエヴァンズさん夫婦のテーブルに来て、とても失礼で攻撃的な態度を取ったのである。

ミッシェルさんによると、「残りの料理は食べるが肉は食べられない」と言ったところシェフは「食事代を払いたくないのだろう」と怒り出して暴言を吐いた。これに「暴言を吐く必要はない」とデイヴィッドさんは注意したが、シェフは謝罪もなしに厨房の奥へと戻って行ったので、デイヴィッドさんは追いかけて厨房の入り口からシェフに謝罪を要求した。

するとシェフはボウルに入れてあったチリパウダーをデイヴィッドさんの顔面に浴びせたのである。勢いよく投げつけられたチリパウダーは、デイヴィッドさんの肩や胸、手にまでかかり皮膚が火傷をするという事態になってしまった。目に入ったチリパウダーはあまりにも痛く、視界が閉ざされたデイヴィッドさんは失明させられたのでは恐怖を感じた。本人曰く「人生で経験したことがないぐらいの激痛」だったそうだ。

驚くべきことに、この一部始終を見ていた店のスタッフは誰もデイヴィッドさんを助けたり「大丈夫ですか」と声を掛けることすらしなかったという。ミッシェルさんは警察と救急に通報し、彼らの到着を待っている間に痛がるデイヴィッドさんを店内のトイレへ連れて行き水道水で目を洗う応急処置を促した。

救急車でロンザにある病院に搬送されたデイヴィッドさんは、目薬を投与し数回目を洗浄するといった治療を施された。「放っておけばとても危険な状態になったことでしょう」と医師に言われたデイヴィッドさんは、現在も改善が見られるまでしばらく治療を続けて行かなければならないという。

客に料理をけなされて怒りチリペッパーを投げつけたとんでもないシェフといったところだが、実は英紙『The Sun』では、カムラルシェフの言い分がエヴァンズさん夫妻の供述とはまるで食い違っていることを伝えている。

「男性のそばを離れようと厨房へ逃げたのですが、追いかけて来ました。殴られるのではと思い怖かったので、正当防衛のつもりでチリパウダーを投げました。チリペッパーで火傷はしますが、命を脅かすほどではありません。彼は他のスタッフを押したりしてとても攻撃的でした。私は18年間このレストランを経営していますが、こんな問題を起こしたことはありません。先に暴言を吐いたのは彼らです。お代は82ポンド(約11,700円)でしたが、お詫びに割引きさせて欲しいとまで伝えました。でも女性が私の腕を掴み怖くなって。警察には監視カメラも確認してもらっているし、喜んで(警察に)話をしますよ。」

カムラルシェフは暴行罪で警察に逮捕されたが正当防衛を主張しており、今月31日まで保釈が認められている。警察は情報提供を求めており現在、詳しい調査が行われている。

レストラン側は一切コメントを発表しておらず、現在も通常通り営業しているようだ。だがエヴァンズさん夫妻の怒りは収まらず法的処置をとる意向を示しており、ミッシェルさんはメディアを通してこのレストランへの注意喚起を促している。果たしてどちらの言い分が正当なのか…。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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