日本でも迷惑行為を働いている者に注意した人が、逆ギレにより大変なダメージを負う事件がたびたび発生している。だがそれはアメリカでも同じこと。このほどハリウッドの有名映画館では、こんなトラブルが発生していたもようだ。
10日夜、アメリカン・フィルム・インスティチュートの主催により、ロサンゼルスの映画館で今シーズンの話題作品『Mr. Turner』の特別上映会が催された。その上映が始まってまだ数分という中、携帯電話を取り出し何やら操作を始めた1人の女がいた。後ろの席の男性は思わず「すみませんが、ここで携帯電話はやめましょうよ」と注意。だが女はその言葉に逆ギレし…。
ロサンゼルスの複数のメディアが伝えているところによれば、男性は女性とのデートでその映画館に来ていたもよう。メディアのマイクに事件の目撃者らは、「非常に丁寧な言葉で注意をしたのに女は無視し、男性が肩をトントンと軽く叩いたところ、女は飛び上がって“よくも私の肩をどついたわね。警察に通報してやる”などとわめき散らしていました」、「どついた、どついていないの応酬に客席からは“静かにして、座って!”の怒号が飛び交い、映画鑑賞どころではなくなってしまいました」などと答えている。
さらにそこでバッグから唐辛子スプレーを取り出し、男性の顔面にそれを噴射したその女。セキュリティに押さえつけられ、会場から追い出された。携帯電話の普及とそれに強い依存を見せる人々。現代の映画館における迷惑行為、トラブルの種といえば、携帯電話によるものもそのひとつだ。
ちなみにこの事件が起きたのは、前庭にセレブのサインや手形、足型が刻まれたブロックタイルが並ぶハリウッドの観光名所のひとつ、「TCL・チャイニーズ・シアター」である。少し前までは「グローマンズ・チャイニーズ・シアター」と呼ばれたが、昨年1月に中国の家電メーカー「TCL集団」が命名権を取得したことから名称をそう変えていた。
※ 画像はabc7.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)