大手ファストフード・レストランのカウンターで、クレームをめぐって従業員と客の間にトラブルが起きることはままあるが、このほど米ニューメキシコ州では店長が客を武器で威嚇するという事件が発生した。
注文したオニオンリングが冷たかったためにカウンターにクレームを入れたところ、店長に凶器を突きつけられたという米ニューメキシコ州在住のロバート・ディヤップさんという男性。彼はこのほど州地方裁判所にて店長、およびその店長を雇った「バーガーキング」を監督不行き届きだとして訴えた。
同州のメディア「KRQE-TV」が伝えているところによれば、その事件は昨年6月、ブルームフィールドにある「バーガーキング」で起きた。ディヤップさんは冷たいオニオンリングに不満だとして代金の払い戻しを求めており、しかしフランシスコ・バーレラ店長がそれを拒否。脅すためか、ディヤップさんの体にスタンガンとナイフを突きつけたという。
この件についてバーレラ店長は罪を争わない構えを見せている。複数のメディアがフロリダ州の「バーガーキング」本部に問い合わせを行っているが、コメントは一切ないとのこと。広報担当者も何ら発表をしていないもようだ。同州の「バーガーキング」では、麻薬入りのハンバーガーや食器用洗剤を混ぜたフライドポテトを客に提供するなど事件が続いており、評判が落ちていた。欧米のファストフード・レストランでは、店と顧客の間でクレームに端を発したトラブルが非常に多い。無責任で粗雑な作業を低賃金のせいにする従業員も多く、価格を安く抑えながら優れた商品とサービスを提供することの難しさが悩みの種となっている。
※ 画像はkrqe.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)