エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】“日本に影響を与えた曲”に『イマジン』&『Let It Be』 「全部覚えてる」という人も

9月19日、およそ10時間生放送された30周年記念特別番組『MUSIC STATION ウルトラFES 2016』(テレビ朝日系)ではスペシャル企画としてこの夏、日本全国で世代を超えて「日本に影響を与えた曲」についてアンケートした結果を発表した。3位は宇多田ヒカル『Automatic』、2位が坂本九『上を向いて歩こう』そして1位はSMAPの『世界に一つだけの花』となり、上位3曲を見ても選んだ世代や理由は様々であることがうかがえる。

そんななかビートルズの『レット・イット・ビー』が7位に入り、ビートルズ解散後にジョン・レノンが発表した『イマジン』が22位となったのは、その歌詞に共感する人が多かったからではないだろうか。『レット・イット・ビー』を選んだ61歳の男性は若い頃にギターを弾きながらよく歌っており「昔、gutsというギターの本が流行っていてそれに曲のコードがついていた」という。別にインタビューした63歳の男性などは「歌詞は全部覚えているし、自分でもよく演奏している」と1フレーズをそらで歌ってくれた。

「Let It Be」を日本語に訳すと「そのままにしておきなさい」「あるがままに」などの意味になる。「困ったり悩んでいるとマリア様がありがたい言葉をささやいてくださった」という内容から「なすがままに(なさい)」と訳されることが多い。日本のことわざ「人事を尽くして天命を待つ」はよく知られるが、『レット・イット・ビー』ではそのイメージをもっとリラックスして受け入れられる。10代の多感な時期に「人事を尽くして天命を待つ」の言葉は身の丈との違いから抵抗があっても、ポール・マッカートニーが「Let It Be」と歌えば「なるほど」と心に沁みるものだ。

『レット・イット・ビー』は1970年に発売され、ジョン・レノンが歌う『イマジン』は解散直後の1971年に発表された。アルバム『Imagine』は全英・全米、日本オリコン総合チャート1位の大ヒットとなるが、「宗教や人種、政治的な派閥などをとっぱらって対立がなくなれば皆が平和になれる」と主張するため欧米では放送禁止となったこともある。それでも2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件以降、アメリカのラジオ局でリクエストが殺到して話題となり、日本でも再び注目を集めた。今回22位にランクインしたのはその経緯が関係しているように思える。

ビートルズの最新映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』が9月22日から全国公開となる。作品に寄せられたミュージシャン・岡村靖幸のコメントには「悲しいことも耐えきれないこともビートルズを聴くと全て吹っ飛んだ…」とあった。きっと彼も『Let It Be』には大きな影響を受けたのではないだろうか。

出典:https://www.instagram.com/paulmccartney
出典:https://www.instagram.com/yokoonoofficial
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

デビッド・ボウイ、オノ・ヨーコ、ジョン・レノン(出典:https://www.instagram.com/yokoonoofficial)

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