「ビートルズ(The Beatles)」のメンバーとして活躍し、その後のソロ活動でも音楽界の第一人者として大勢のファンを魅了した故ジョン・レノン(享年40)。そんなジョンが射殺されてすでに30年以上が経過するが、彼の妻オノ・ヨーコ(80)は今もジョンを想い思わず涙することがあるという。
世界中の音楽ファンに神のごとく崇拝されたジョン・レノンが亡くなってから、約33年。その長い年月を経てもなお、妻として彼を支えたオノ・ヨーコはジョンを想い深い悲しみに暮れることがあるそうだ。中でもジョンが遺した名曲『イマジン(Imagine)』を耳にするたび、オノ・ヨーコの心は夫への愛で震えるという。このほど英紙『タイムズ(The Times)』の取材に応じたオノ・ヨーコは、先日アイスランドのイマジン・ピース・タワーにて「イマジン」を披露したと語り、その日をこう振り返っている。
「胸が詰まってしまった。こう考えていたの。“ジョンがこの曲を歌うのを、私は何回聴いたのかしら?”って。でもいつ聴いても感情的になってしまう。」
またオノ・ヨーコはジョンの射殺事件の数日前にジョンに“大好物”を買って与えたとのこと。それを思いだすたびに涙が出てしまうそうだ。
「そう、ジョンが亡くなる前、私たちはチョコレートを食べないように心がけていたのよ。健康を考えてのことだった。彼はチョコレートに目がなかったから。」
「でも亡くなる2日前、スタジオにいる彼のためにチョコレートバーを買ってあげたいと思ったの。」
その優しい心遣いと甘いチョコレートにジョンは大喜びしたものの、その後まもなくして凶弾に倒れ帰らぬ人となってしまった。最後のチョコレートの思い出をオノ・ヨーコはこう語っている。
「今でも少し涙が出てしまう。まさか彼が死んでしまうなんて。でも彼はチョコレートを受け取り大喜びしてくれたのよ。」
天才ミュージシャンであったジョンの死。それはオノ・ヨーコにとっては最愛の男性の死でもあった。80歳になった今も、その心は夫への愛で溢れんばかりのようだ。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)