園子温監督がロマンポルノ作品に挑んだ新作『アンチポルノ』で冨手麻妙が主演を務める。元AKB48がロマンポルノでヌードを披露することから注目を集めているが、冨手麻妙(とみて あみ)とはどういう経歴の持ち主なのか?
日活ロマンポルノの生誕45周年を記念したロマンポルノ・リブートプロジェクトでは塩田明彦、白石和彌、中田秀夫、行定勲、園子温といった監督たちがメガホンをとる。園子温監督による『アンチポルノ』は人気小説家でアーティストの主人公・京子の秘密が、虚構と現実の間で暴かれていくさまを描いたものだ。
その京子役に起用された冨手麻妙は、2015年5月30日公開の映画『新宿スワン』に香織役で出演すると、『リアル鬼ごっこ』(2015年7月)、『みんな!エスパーだよ!』(2015年9月)、『Love Of Love』(2015年)など園子温監督作品が続いた。当時から監督が彼女の持つなにかに注目していたことが分かる。
2009年、『オーディションAKB48・第8期研究生オーディション』に合格した彼女は研究生の時に女優になるためグループを卒業している。元AKB48と言われるが活動期間は短い。その後、2011年7月に『フォトジェニックコンテスト2011』で準グランプリに選ばれると翌年2月には『ミスFLASH2011コンテスト』のファイナリストに残り、8月の『汐留グラビア甲子園2012』にて準グランプリをとるなどグラビア界で活躍する。
2013年1月にアクトライブアイドル・アリスインアリスのメンバーになるが、6月2日にはユニットを卒業した。同年にはNHK大河ドラマ『八重の桜』や映画『ハダカの美奈子』への出演など女優の仕事が増えた時期でもある。園子温監督作品の他にも数々の映画に出演しており、2014年10月公開『後ろ向きの青』(第4回知多半島映画祭 準グランプリ受賞、監督:神村友征)では主演を務めた。2016年4月公開の『女子高』では女子高生・矢沢亜希役を務め、主演のAKB48峯岸みなみと共演を果たした。
連続テレビ小説『花子とアン』(2014年)や大河ドラマ『花燃ゆ』(2015年)などドラマでも活躍、さらに舞台ではSTRAYDOG Produce『ゴジラ』(2014年7月)など主演作も多く元AKB48と言われながら女優歴の方が長い。そんな彼女だがまだ22歳という若さで、これからの成長が期待される。主演作『アンチポルノ』は園子温監督にとっても初めて撮るロマンポルノとあり、冨手麻妙のどのような魅力を引き出してくれるか楽しみだ。
出典:http://ameblo.jp/tomiteami
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)