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writer : maki

【エンタがビタミン♪】「竹内結子の中に入りたい」。ホラー映画『リング』の中田秀夫監督が“主役は女優に限る”ワケ。

世界的に注目された代表作『リング』や新作『クロユリ団地』などホラー映画で知られる中田秀夫監督が、テレビ『心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU』に出演して映画にかける思いを語った。その中で共演した落合正幸監督が「主演は男女どちらでもあり得る」というのに対して、中田監督は「女優に限る」と答えたのだ。その真意を聞いてMCの加藤浩次らは呆気にとられた。

東京大学在学中に蓮實重彦氏の映画ゼミで影響を受けて、にっかつ撮影所に入社したという経歴を持つ中田秀夫監督が5月4日の『心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU』に登場した。この日は『感染』や『シャッター』などやはりホラー映画で有名な落合正幸監督と2人で出演し、MCの加藤浩次らとトークを繰り広げたのだ。

同じホラー映画でも監督の表現方法は様々だ。「ホラーの恐怖と一発ギャグの笑いは極めて近い」と持論を展開する中田監督は、あの『リング』の貞子がテレビから這い出てくるシーンは「実は後ずさりして映像を撮って逆再生したもの」と明かして加藤らを驚かせた。

一方で、落合監督の場合は「子供の頃に、薄暗がりに人が立っているだけでも怖かった」といった自分が恐怖する感覚を信じることが基盤となる。たとえば役者の無防備な背中を写して、「後ろから何かが来るのでは?」と不安にさせる手法だ。

そんな2人に「主役は女優に限るか?」という質問をしたところ、落合監督は「男性でも良い。社会的に高い地位にある者が精神的にブレていく恐怖感を主観的に描きたい」と答えた。対して中田監督は「ヒロインの方が危機感が増すので女優が良い。自分は女性の気持ちになって演出するので」と話している。

さらに中田監督は若い頃にモテなかったと青春時代を振り返り、「それならば、いっそのこと憧れの女性になってしまえという気持ちで映画を撮る。竹内結子の中にきぐるみのように入る感じで」と具体的に明かして周囲を呆れさせたのだ。

「自分の作品を映画館で観るのが好き」という点では両監督とも一致するが、落合監督が「お客さんが悲鳴をあげる瞬間がいい」と楽しみを明かせば、中田監督は「ある日女子高生が映画館に走りこんで来て、同時期に上映されていた『タイタニック』ではなく『リング』に駆け込んだ時は嬉しかった」と思い出を語った。中田監督はやはり女性の反応が気になるようだ。

2013年5月18日から公開予定の映画『クロユリ団地』では前田敦子がヒロインを務めるが、やはり中田監督は「前田敦子の中にきぐるみのように入る」思いで作ったのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)