オーストラリアで今月上旬、頭蓋骨は1つだが顔が2つという極めて珍しい結合双生児が誕生して話題になっていた。だが赤ちゃんは残念ながら生後19日にして死亡したもようだ。
豪シドニーで今月上旬に予定日より6週間早く誕生した女の赤ちゃん。結合双生児であることは妊娠中に医師から告げられていたが、母親であるレニー・ヤングさんはそれでも愛しい我が子を抱きたいと主張。パートナーであるサイモン・ハウイーさんの温かいサポートの中で出産を迎えたのであった。
顔が2つで頭蓋骨は1つ、「顔面重複奇形」と呼ばれる極めて珍しいタイプの結合双生児に漂う絶望感。しかし、最先端医療をもってしても妊娠の継続すら難しいと言われた中で、無事誕生したことはカップルを勇気づけた。彼らはこの赤ちゃんを“Hope”ちゃん、“Faith”ちゃんと名付けて愛情深く見守り続け、その姿を世界中のメディアが紹介。人々は涙したものである。
だが赤ちゃんは27日午前、生後19日にして天国に召されたことを豪メディア『Nine News‐A Current Affair』が伝えている。こちらの画像はnews.naij.comのスクリーンショット。レニーさんは誕生間もないこの子らを優しくなでながら、取材に「とても可愛らしい双子に恵まれました。姉妹はいつも隣同士。Faithが泣いて、眠っているHopeの目が覚めちゃうなんてこともあるかと思うと、とても微笑ましいです。ちょっと騒々しい、でも健康と幸せに満ちた明るい家庭を作りたいと思います」と語り、早い退院を祈っていた。今は深い悲しみに打ちひしがれているに違いない。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)